対象:住宅設計・構造
注文住宅の選択について悩んでいます。
各住宅メーカのショールーム、展示場を何度も家族で周り、お話を伺って来ましたが、
坪単価の違い、住宅工法の違いに対して、各社とも自社の言い分を主張されてしまい、
本当にいいものが何なのかが分からなくなって来てしまいました。
例えば、「ブランドに例えて頂くと坪単価の違いも分かり易いです。
耐震性等は坪単価の違いと全く関係ありません。」とか
「A社は、グラスウールは水で縮む。B社は、ずっと雨が降るわけでは無いし、
代わりの材料では単価に跳ね返ってきますよ。」など、聞けば聞くほどややこしくなって
来てしまいました。
単価が安くて、耐震、耐火性の強い家を買えることが最善であると思いますが、
どういった点をポイントに住宅メーカと話を進めるか?
また、工法についての確認ポイント、オプション等についての確認ポイントありましたら
ご教示願います。よろしくお願い致します。
シュージさん ( 栃木県 / 男性 / 33歳 )
回答:7件
なぜハウスメーカーなのかを考えて見ましょう
シュージさん、はじめまして。
お悩みのご様子が文面からよく伝わってきます。
そもそも、なぜハウスメーカーなのかから検証されてみたらいかがでしょうか。
そのメリットデメリットを一覧表にしてみて、それでどうするかを再考されてみたらいかがでしょうか。
ハウスメーカーの住宅は、メーカーサイドにとっては商品です。
これは車と一緒ですね。
シュージさんが車を買う場合でも、これが欲しいという場合以外は同じグレードのT社やN社などの展示場を見て回るのとまったく変わらないことです。そして同じグレードなのに装備が各社違うので、どれにしたらいいのか迷うということも同じですね。
でも、このことと一緒といっても車は200万前後で変えますね。飽きたら気軽に買い換えられます。じゃあ、商品化された住宅も同じように飽きたからとか欠陥があるからという理由で簡単に買い換えられるでしょうか。
どこがいいのか分からないということは、車と同様で、没個性化した平均的な商品であるからこそ売れるという日本のメーカーのスタンスから生み出された商品だからでしょう。
ある特性に特化した場合、そのベクトルのニーズには売れてもストラテージ的には企業としては選択しにくいことになりますね。
せっかく大金をかけて住宅を手にしようというお考えで、悩まれている内容がはっきりしているのなら、納得がいかないハウスメーカーの商品化住宅ではなく、先の方が書かれているように、シュージさんだけのための設計をする設計事務所に依頼されることのほうが希望に近い住宅ができると思いますよ。
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住宅メーカーの選択基準
アネシスプランニングの寺岡と申します。宜しくお願いします。
だいぶんお悩みのようで、心情お察しします。
ハウスメーカーは自身の会社の売り込みをして、ほかの会社と差別化しますね。
営業マンでも実積がないものとか、俗に「売れない営業」はそうした売込みしかできません。
お客様の本質をお聞きしていないので、迷うことになるのでしょう。
ハウスメーカーのメリットは、品質の一定化、短工期、メーカーのスケールメリットによる高品質の設備、保証制度やアフターサービスなどユーザーにとってはわかりやすいものになってます。
逆にデメリットは、デザインが画一化されている、何となく面白みがない、仕様が限定されているなど本来建築家の方が得意とする分野は苦手です。
こうした点を踏まえて、ではどうしたらいいかということです。
おそらくご自身で何となく気に入られたメーカーがあるかと思いますので、それらを中心に比較検討されることをお勧めいたします。
構造とか性能の分野では、どのメーカーもそれなりの理論と検証をして商品化していますので概ね問題はないと思います。
また、ハウスメーカーには多くの社員がいます。この中で、ご自身と相性の合う営業と設計の人に巡り合うことです。
難しいことですが、暫くの間そのひとがたと過ごすことになるので相性は重要です。
特に設計者やインテリアコーディネーターの方は、自身の価値化を押し付ける人もいますのでよくご自身で見極めることが必要です。(ハウスメーカーに限りませんが…)
こうしたことを前提にして、比較検討をされていくとおのずと「ここかなぁ〜」という感覚が見えてくると思います。
今後、設計を3社程度でコンぺ式にするとか、実例を見学することで徐々に選別されるはずです。
メーカーの誘導に惑わされず、じっくりご検討することをお勧め致します。
以上、ご参考になれば幸いです。
詳しいご説明が必要でしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
回答専門家
- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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はじめまして
注文住宅のハウスメーカーを探されていらっしゃるとのことですが、シュージさんが希望されている''「家へのこだわり」''は何でしょうか。
漠然と住宅展示場に行ってしまうと、各社のいい所ばかりインプットされてしまい、いったい自分は何を求めていたのかを見失いがちです。
こだわりのリストを''ひそかに持ち歩き''クリアしているかをチェックするのも面白いものです。
(このリストを見せてしまうと「すべて可能です」と安易に営業に言われてしまうので)
するとチェックポイントから外れたメーカーのセールスポイントを自慢げに押してくる営業が面白く見えてきますよw
他の先生方が仰るように、建築家への依頼も視野に入れられることをオススメ致します。
やすらぎ介護福祉設計 齋藤
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
業務を通しての実感は
ハウスナビ・システムの関と申します。
シュージさんのように選択に困り果ててご相談に来る方はとても多いです。
まず、他に比べて当方は云々・・等の営業トークは話半分で聞いておいて
問題ないと思います。
展示場に出展しているハウスメーカーレベルであれば標準以上の住宅性能は
クリアできていますので。ハード部分のみの比較は「混乱」のもとです。
では、具体的な進め方と比較のポイントを申し上げますと、
''1)同じ工法の複数社(3社)から実際にプラン見積の提案を受けてみる。''
''2)各社で実際に建てた家を見せてもらう。施主の声を聞かせてもらう。''
''3)営業・設計担当のスキル・相性・信頼できるかどうか比較検討する''。
以上は、大まかな流れとポイントですが
最終的に大事なことは、
''「信頼に足るパートナー」''か否かの判断ではないでしょうか。
数千万円の事業を託すわけですから、
こんな家を建てられるのなら''「数千万円をかけても悔いはない」''という
''「家づくりの目的を明確」''にしていけば、軸がぶれることなく
最適な判断は自ずとできていくのではないでしょうか。
以上、簡単ではありますが回答とさせていただきます。
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記事制作に関するご相談
その1 家の建て方には色々あります
シュージさん
はじめまして、KEIZO ARCHITECT OFFICEの八納(やのう)といいます。ご質問ありがとうございます。そしてとても素的な質問をありがとうございます。・・というのも、シュージさんのようにハウスメーカー選定で悩んでいる方がとても多いからです。
なので、多くの人に知ってもらえる機会が出来たと思い書き込みさせていただいています。まず、シュージさんが悩まれているポイントについてですが、本当に悩みどころだと思います。ご質問でも書かれているように営業マンが自社のPRがメインになるからです。だから、冷静に比較することはほとんど出来ないかも知れませんね。
ここで別の角度の話をさせていただきましょう。そのほうが冷静に見えるかも知れません。まず、知っていただきたいのは家の建て方にはいくつかパターンがあるということです。大きくいうと下記の4つです。
●ハウスメーカーで家を建てる
●工務店で家を建てる
●設計事務所に設計してもらい工務店を選定してもらって工務店で建てる
●工務店を選定してくれるCMにお願いして、家造りをする
※文字数制限があるので、後半は追記で書き込みますね。
補足
それぞれに特徴があります。例えば、ハウスメーカーは、商品を売っていますから、自社の商品の良さをPRして気にいった人に買ってもらうというイメージです。
工務店の場合は、地元に密着しながら、自社のオリジナル工法などに興味のある人に家を建ててもらうイメージです。
設計事務所の場合は、建て主の要望を聞き家の図面を作ります。そして、その図面に基づいて金額と相性が折り合う工務店を探して、現場を監理しながら図面どおり建つのを見ていきます。
CMは、提携している数社の工務店から、建て主に会いそうな工務店を数社選定して、ある意味建て主とお見合いさせます。また、あらかじめ要望を伝えておき、それに基づいて工務店から図面を提案してもらうとうい方法もあります。
こまごました体系を見ていくと他にもたくさんありますが、家造りのパターンはこれくらいあります。これらのパターンを把握されながらご家族と話をされてみてください。
そして、良かったら他のパターンも実際に見られながら、幅広い見識で選ばれるといいと思いますよ。
シュージさんにとって素的な家が出来る事を祈っています。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス
家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
敷浪 一哉
建築家
-
ピッタリとはなかなかいかないものです
シュージさんこんにちは。
色々なハウスメーカーのショールームを見られて、自分にピッタリのところがなかなか見つからなくて困られているのですね。そのお気持ちはよくわかります。
まず、はっきりさせておくことがあります。
ハウスメーカーとはなんなのか?ということ。
ハウスメーカーとは、「こういう構造で、こういう性能で、こういうデザイン」という決まった商品を販売する会社です。ですから、シュージさんが経験されたように、自分達がやっているやり方を押し通してきますので、オモテかウラかというお話しかしません。
しかし、実際はどうでしょうか。どちらを選んでも一長一短で、グレーな場合が多いです。
その中で、個人個人が好む方向に進んでいくことになるわけなんです。
ということで話を戻しますが、例えばシュージさんがA社の構造、B社の性能、C社のデザインを気に入ったとします。そこで、それらをミックスしたものにしたいと単純に思うわけですが、A社でもB社でもC社でもそれらをミックスさせることは無理、もしくはものすごい高価になるでしょう。
なぜなら、先述したとおり、決まった仕様を商品化していることがハウスメーカーの強みであるわけで、そのラインから外れることは著しく効率を乱すことになるわけなんです。
続きは追記で。
建築と建築家と設計事務所と住宅と横浜と家族と・・・
シキナミカズヤ建築研究所
補足
じゃあその場合はどうするかといいますと、ここに登録されている方々をはじめとした建築家に依頼することです。
建築家は、まずどういう家にするかを決めます。その「どういう」とは、どういう土地にどういう住まい方をする家にするのか ということです。それが決まったら、それに見合う構造、性能、デザイン、・・・、をお客さんの希望予算とにらめっこしながら決めていきます。そして、つくり方が決まったら、そのつくり方が得意な工務店を探し、見積もり調整をし、そして工事内容を監理します。
シュージさんが悩まれていることは、こうやって解決すると思いますよ。
ここに問い合わせをされたことはラッキーです。ここに登録している建築家は、みな独自の考えで家づくりに取り組んでいます。大概の方が、建物のハードありきのハウスメーカーとは逆行して、ソフト面からアプローチしています。「ここの家に住みたいから買う」ではなく、「こんな住み方をしたいからカタチにして」 という感じです。是非お気に入りの方を探して、一度問い合わせをされてみるとよいですよ。
建築と建築家と設計事務所と住宅と横浜と家族と・・・
シキナミカズヤ建築研究所
森岡 篤
建築家
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良い家を見ること
シュージさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
住宅を建てる上で、工法や性能も重要なのですが、家の良し悪しを決めるのは(一言で表現するのは難しいのですが)間取りや機能であったり、心地よさ、安らぎ、美しさなど、立体的な空間から感じとるものであったりし、その感じ方は人によりさまざまです。
「シュージさんは、どのような家が理想で、どのような家を建てたいですか」
一般的に建主にとって、この質問:要望を出し、まとめ上げること:に答えるのは、難しいことだと思います。
要望を引き出しまとめることは、半分は設計者の仕事と私は考えています。
要望を具体化し、''どのような家を建てるか''を考えるのは、建主と設計者の共同作業なのです。
ショージさんは、まず、''どこに家を依頼するか''を考えるために、''どのような家を建てたいか''を考えられることをお勧めします。
そのためには、良い家をたくさん見て、体験することが近道です。
AllAboutのサイトや雑誌で、おもしろそうな家を見て、機会があれば実物を体験し、設計者や住み手に話を聞いてみて下さい。
ハウスメーカーと全く異なる話が聞けると思います。
いくつか見ていくと、建てたい家のイメージが描けてきます。
その上で、改めて各ハウスメーカーを訪れてみてはいかがでしょうか。
参考にしていただけたら幸です。
(現在のポイント:-pt)
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