対象:独立開業
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今コスメブランド立ち上げの第1歩としてオリジナルコスメをOEMで製造してもらいネット通販で販売したいと考えてるんですが初めての挑戦というの事もあり、なるべく在庫数は抱えない方がいいんじゃないかと考えています。
最初はどのくらいの資金で何種類ほどのコスメをどの位作るのがいいんでしょうか…?
一応私の中での資金分配はコスメ製造料金(oem)、 広告とホームページ制作費と考えています。
また、販売するにあたって個人事業主としての申請はしなくてはいけないのでしょうか??
また他に申請しないといけない事はあるんでしょうか?
無知で申し訳ありません。
何卒色々とアドバイスを頂けると嬉しいです!
Sara0129さん ( 福島県 / 女性 / 21歳 )
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利益や市場規模を見ながらの資金計画・製造計画をおすすめします
Sara0129さん、こんにちは。
ご自分でコスメブランドを立ち上げる際の、資金や製造数、必要な申請に関するご相談ですね。
ブランドを立ち上げる際には一定の利益を確保し、継続的な販売活動が必要になります。
利益を確保するための資金計画・製造計画の考え方、そしてブランド展開時の規模感をするためのテストマーケティング、最後に各種の申請についてご説明します。
1. 資金計画・製造計画の考え方
必要な資金は、ビジネスの業態によって様々ですので、一般的な数値はありません、しかし、考え方の基準として、「損益分岐点」というものがあります。
コスメを何個売ったら、必要な広告コストや製造コストを回収し、利益にできるか?について検討する方法です。
まず、必要なコストをできる限り見積もっておき、種類に応じて「固定費」と「変動費」に分類します。
・コスメの販売数に関係なく「一定に発生するコスト」を「固定費」と分類します。
(例)家賃、人件費、広告宣伝費、などが該当します。
・コスメの「販売数に比例するコスト」を「変動費」と分類します。
(例)製造原価、販売手数料、運送料、などが該当します。
これらのコストが回収できる売上が確保できれば、それが営業利益となります。
式にすると、
・営業利益=売上高ー変動費ー固定費
となります。
収支トントンの状態は、営業利益=0、の状態なので、
・0=売上高ー変動費ー固定費
となります。
販売数に関係なく常に発生する「固定費」をまかなうだけのコスメの売上が必要なので、
・固定費=売上高ー変動費(あるいは固定費<売上高ー変動費)
となる、コスメの売上数、変動費、コスメの製造数を計算しておく、ということになります。
最低限の営業利益を確保するためには、収支トントンかそれ以上になる、「コスメの売上数=製造数」を「損益分岐点」とすることで、目安となるコスメの製造数を把握することができます。
2. テストマーケティングについて
ブランド立ち上げの際には製造したコスメが、実際にはどのような客層で反応し、実際にどのくらい売れそうか?が把握しにくい場合もあります。
そのような場合には、「テストマーケティング」として、本格的な製造計画や販売準備に入る前に試験的に少量のコスメを製造・販売し市場の反応を見ます。そうすることで、ブランドが反応しやすい客層や販売方法を早期に把握したり、過剰な製造数を防いだりすることができます。また、商品開発がともなう場合には、早めの商品改善が可能になります。
方法としては、Sara0129さんは今回、コスメの製造・通販ということであれば、クラウドファウンディングやSNSを使う方法も良いでしょう。
(1)クラウドファウンディング
新しい商品・ブランドがどのような需要が見込まれるかを、過剰な在庫を抱える前に反応を見る方法です。
メジャーな仕組みとして、CAMPFIRE ( https://camp-fire.jp )、GREEN FUNDING ( https://greenfunding.jp )、Makuake ( https://www.makuake.com )、などがあります。
(2)SNS
SNSを使った口コミは顧客にとって、企業の宣伝よりも信頼性が高く、メッセージが伝わりやすいチャネルの一つです。知人から知人へ拡散してもらい、ユーザの年齢・趣味の傾向を見たり、シェアやコメントを参考にすることができます。
3. 各種の申請について
まず、販売をするにあたって個人事業主の申請は必須ではありません。しかし、コスメ(化粧品)をOEM製造・販売する上でさらに考慮すべき申請手続きがあります。以下、順にご説明します。
(1)個人事業主の申請
必須ではありません。次のようなメリット、デメリットを意識して申請を検討すると良いでしょう?
・メリット
青色申告をすることで65万円の特別控除を受けたり、家族への給与が必要経費として認められるので節税効果が高くなります。
屋号で銀行口座を作れるので、事業の収支の区別がつけやすくなります。
・デメリット
失業保険を受けることができなくなります。
Sara0129さんは今のどころメリットが享受できるように見えますので、個人事業主の申請をされることをお勧めします。
(2)化粧品製造販売業許可
化粧品を国内の消費者に販売するのに必要な許可です。厚生労働省令で定める基準(薬剤師等)に該当する化粧品総括製造販売責任者の設置が必要です。
ただし、OEMの製造委託先が化粧品製造販売業許可を取得している場合には、Sara0129さん側には必須ではなくなります。
(3)化粧品製造業許可
化粧品を製造する場合や、国内で包装・表示・保管する場合に必要な許可です。厚生労働省令で定める基準(薬剤師等)に該当する化粧品製造業責任技術者の設置が必要です。
これも、OEMの製造委託先が化粧品製造業許可を取得している場合には、Sara0129さん側には必須ではなくなります。
上記の(2)化粧品製造販売業許可と(3)化粧品製造業許可は、Sara0129さん側で許可を取得することも可能ですが、その場合には常勤の管理責任者の配置や品質管理の体制の整備など問われることを認識しておいてください。
最後に、Sara0129さんのビジネスはこれから立ち上げということで、その資金規模や顧客需要の規模を測りかねていらっしゃるかとお見受けします。まずは、OEM発注時や販売パターンでの見積もりを取って費用感を把握すること、テストマーケティングを通して顧客需要を早期に把握するなどで、安全性の高い計画化をはかるようにお勧めします。
Sara0129さんのビジネスの成功を、心より願っています。
<参考>
・損益分岐点を使った目標売上高
https://j-net21.smrj.go.jp/startup/manual/list5/5-2-9.html
・ビジネスQ&A:クラウドファンディングについて教えてください。
https://j-net21.smrj.go.jp/qa/financial/Q1014.html
・個人事業のメリット・デメリット
https://j-net21.smrj.go.jp/startup/manual/list6/6-1-1.html
・医薬部外品・化粧品製造販売業の皆様へ
http://www.tokyo-eiken.go.jp/k_yakuji/i-kanshi/gqp/
・許可申請について(化粧品製造販売業許可申請(法第12条)および 化粧品製造業許可申請(法第13条) )
http://www.tokyo-eiken.go.jp/k_yakuji/i-sinsa/cosmetics/shinsei/
回答専門家
- 小松 和弘
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ホットネット株式会社 代表取締役
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