対象:インプラント・歯科口腔外科
以前、歯医者さんで麻酔をして数十秒後に全力疾走をした後のように心臓がドキドキし始め、椅子で横になっているのに回転系のめまいがグルグルして目の前がじわじわ暗くなり意識を失いそうになった時がありました。
少し休憩したらなにもなかったかのように治りその日は治療をせずに帰宅しました。後日、念のため違う麻酔にして頂いたところ何もなく順調に治療が出来ました。
それから麻酔をするような事が無く五年が経ち、扁桃炎のため耳鼻科にて治療中にシュッと喉にスプレーのようなものがかけられた数秒に突然喉が締め付けられるように呼吸が出来なくなり、伝えようとしても声も発声出来ず心臓がまたあの時のような速さでドキドキして回転系の目眩もしてきました。なんとか声を振り絞り伝えベッドで休ませて頂いている間血圧を測った看護師さんが異常を感じて救急車を呼ぶ事になりそこから大きな病院へ移動しました。
後から判明したのですが耳鼻科で使ったスプレーのようなものがキシロカインスプレーであり、以前歯医者でそうなった時に使ったものもキシロカインの麻酔注射でした。
今度、歯医者さんで親知らずを抜く事になっていてとても不安です。とても良くして下さって心から信用している歯科医院なのですか、死ぬかもしれないと思うほどの恐怖体験を二度して以来すっかり怖くなってしまい、麻酔を一切使わない歯科治療時にも強い不安とストレスからジンマシンが出たりドキドキしてパニック発作のような症状が出てしまいます。
違う麻酔なら大丈夫だと精神的な安心のために一度きちんとアレルギー検査を受けてから治療したいのですが麻酔のアレルギー検査のようなものはどのようにするのか知りたいです。
キシロカインに含まれる防腐剤が原因なのか、失血を抑えるために血液の循環をゆっくりにさせる成分が原因なのか、キシロカイン(リドカイン)自体が原因なのかというのはわかるのでしょうか?
親知らずを抜くと決まってから毎日が不安です。
塗り薬や花粉スプレーなど市販薬にもたまに表示があり、安全性が高く簡単に使用される麻酔薬だけにはっきりさせておきたいです。
ご教授宜しくお願い致します。
あつ森さん ( 東京都 / 女性 / 39歳 )
回答:1件
局所麻酔アレルギーではなくおそらくは神経性ショックかも・・・
つくばつくばオーラルケアクリニックの飯田と申します。歯科で用いられる局所麻酔にはいろいろな商品がありますが、防腐剤などの添加物にそれぞれ若干の違いはあるものの、主成分たる麻酔薬は大体キシロカイン(薬品名リドカイン)が用いられています。
そしてリドカインのアレルギーは「絶対に無い…」とは申しませんが、以前に私が検索した限りにおいては本邦における症例報告ほとんどありませんでした。また、麻酔の教科書には「アレルギーはない」とはっきり記載されているものもあり、構造的にアレルギーの心配はほとんどないものと考えられます。仰る通り麻酔薬ではなく添加物のアレルギーもないとは申しませんが、休憩しただけで短時間で回復している経緯を考えるとアレルギーではなく神経性ショック(脳貧血様発作、血管迷走神経反射ともよばれる気分不良)ではないかと思います。
アレルギーの検査については、ツベルクリン反応を調べる時のように少量のリドカインを皮下注射して反応を見る方法などがありますが、歯科治療時の麻酔注射で心臓がドキドキすることは自体はわりとよくあることで、珍しいことではありません。手前味噌で恐縮ですが、歯科治療における麻酔時の心臓がドキドキする事象について解説したコラムがありますので、そちらをご覧くださいませ。
<医学博士が解説>これってアレルギー?歯医者の麻酔で心臓がドキドキ (歯科麻酔)
https://mbp-japan.com/ibaraki/tsukuba-occ/column/800826/
茨城のインプラント専門歯科(歯科・口腔外科)/つくばオーラルケアクリニック
公式HP http://www.tsukuba-occ.com/
fb http://www.facebook.com/tsukuba.occ
評価・お礼
あつ森さん
2020/05/03 03:43とてもわかりやすいご説明ありがとうございます。
神経性ショックなら安心です。
ですがそれだと府に落ちない事がありまして、耳鼻科のキシロカインスプレーで喉が締め付けられて呼吸が出来なくなり血圧低下で救急搬送された事が気がかりで、スプレーでも神経性のショックは起きるのでしょうか?
補足ですが、その当時キシロカインは注射でするものだと思い込んでいたので耳鼻科で使うとは思わずにリラックスした状態でのことで、救急搬送された先の医師がどんな処置の後にこうなったのかと耳鼻科の医師へ問い合わせをしてキシロカインスプレーをした直後のことだと判明致しました。
飯田 裕
2020/05/07 09:57確かに耳鼻科の診察では鼻の中に器具を入れる前に、粘膜の表面を麻酔する意味でキシロカイン(リドカイン)をスプレーしますね。鼻に噴射されたリドカインはそのまま喉に流れていきますので、のどが麻痺して何かが詰まった感じになりますが、そのことを仰っているのではないでしょうか?
口の中の治療も鼻の治療でも感覚が鋭敏な部分を触る治療になりますので、元々苦手意識を持っておられる患者さんも多く、治療前に緊張した状態で臨めば神経性ショックを起こすことがよくあります。
リドカインは元来、不整脈の改善薬でもあり、使用量を守れば安全性が高く、無痛分娩にも用いられています。虫刺されの市販の軟膏などにも含まれていますので、使用したことがあって問題なければアレルギーではないと思いますよ。
回答専門家
- 飯田 裕
- (茨城県 / 歯科医師/医学博士)
- つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
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