対象:子供の教育・受験
回答:1件
日本語で育つ幼児への早期英語教育にはほとんど効果がありません
日本中に、幼児の英会話教室が存在しますね。
また、この現象はかれこれ30年近く前から続いていると思います。
お母さんたちは「うちの子が英語で遅れたら大変!」とばかりにぐずる幼児を教室に連れて行きます。
大変な労働ですよね、お母さんたち。
でも。
効果があったでしょうか?
昔、幼児の子供を英会話教室に通わせた親たちにもぜひお聞きしてみたいですが、もっとわかりやすい基準があります。
日本人全体の英語力は、ずっと前から世界でも悲惨な低さで、今も全く変わっておりません。
その事実はそのままです。
そこから論理的に推論しても、「早期英語教育は役に立っていない」と言えませんか?
幼児期からの早期英語教育は
むしろ弊害のある確率の方が高いです。
子供の脳がどう発達していくか、脳科学・発達心理学の見地から、そして私自身の38年に渡る日本での英語教育経験からも、幼児期からの英語教育には効果がないと回答させていただきます。
むしろ弊害のある可能性の方が高いです。
方法には関係ないと思います。
全くの異言語である英語の勉強を始めるのは10歳前後がお勧めです。
「早くから英語に触れさせるとすぐに英語がしゃべれるようになるのではないか?」は、間違った思い込みですね。
もちろん、生まれた時からバイリンガル環境で育つ子供の場合は、全く別次元のことになります。
バイリンガル環境というのは、少なくとも親のどちらかが英語母国語話者であり、子供と常に接し、子供の脳に英語の音・文法を自然にインプットする場合のことです。
母親が、無理やり日本語発音で、幼児に語りかけることでも、ネットで英語のストーリーや音楽を聞かせたり、週に1度1時間程度Natevie Speakerの前に座らせたりすることは、バイリンガル環境とは呼びません。
多くの科学的リサーチでも証明されていますが、「日本語の国で、日本人の親に育てられる幼児への英語教育には、脳の言語部分に影響を与えるほどの効果はないと思われます。 言語・脳・発達科学からの一連の科学的証拠)によると。」
詳しくはコラムをお読み下さい。「日本で育つ子供の早期英語教育は効果がありません」
https://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-191507/
3歳の子供さんの脳は、これから日を追う事に自分の周りに大いなる興味を示し始めます。
その脳に自然な環境をそのままにしてあげるのがベストですね。
今は子供さんの自然な発達を横から奨励する子育てが大切だと思います。
小さな時に親の意向で閉ざしてしまった脳の発達は、大人になっても戻って来ることはないですから。
スマホで英語の歌を歌うことは、もし子供さんが本当に興味を示しているならいつでも歌わせてあげたらいいと思いますよ。
ただ、「これで英語の発音がよくなる!」と大きな期待はなさらないようにして下さい。
あくまでも、成長期の脳を刺激する自然環境のつもりで、嫌がる時には無理強いはしないことも気をつけてあげて下さい。
現在は、カナダ在住、カナダの教育をそのまま日本に向けてのオンラインe-lerningを主催しています。
高校生年齢で大きく伸びてくる生徒は、ほぼみんな「幼児期の無理やり英語教育」の悪影響のない生徒たちですね。
論理的に考えられる脳にきちんと育っていると思います。
子供さんのために賢明な選択をなさって下さい。
Good Luck!
評価・お礼

栗さん
2018/12/07 17:01ディズニーの英語システム等をCMで見てから小さいうちに英語に慣れたほうが良いのかと思っていました。質問して良かったです。ありがとうございました。
回答専門家

- 大澤 眞知子
- (クリティカルシンキング/バイリンガル教育)
- Super World Club 代表
Be Bilingual
カナダ在住。カナダからオンライン講座カナダクラブ提供。留学生へのアカデミックサポート(エッセイ指導)留学希望生へのアカデミック準備 (Reading, writing, エッセイ基本)Critical Thinking指導、最新の理論に基づくBilingual Education特別提供中。
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