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対象:体の不調・各部の痛み

気管支炎 嘔吐恐怖症 眠れない

心と体・医療健康 体の不調・各部の痛み 2017/12/17 01:52

三日前に気管支炎の診断を受けて薬を貰いました。その日の夜は、薬のお陰で咳もそんなに出ず、眠れました。
次の日、起きてみると咳や痰はないものの、喉に異物感があり、吐き気が出てきました。
食欲も無くなり、貰った薬を飲むために消化に良いものを少量取って過ごしています。

ミントが吐き気に良いと言うので匂いを嗅いでみたり、吐き気を抑えるツボを押してみたり、温かい飲み物を飲んでみたり、右側を下にして寝てみたりもしましたが、全然治まりません。

もともと嘔吐恐怖症で吐きそうになっても、我慢して飲み込んだりしているので
吐いたら治るとかスッキリすると言うのは考えられません。
でも上に上がって来る気配を感じます。
何より、そのせいで睡眠が取れなくて困っています。
胃がキリキリするとか、そういう症状はありません。
何とか、吐き気だけ改善する方法はありませんでしょうか。
また何科へ受診したら良いのでしょうか。

来夢★さん ( 新潟県 / 女性 / 26歳 )

回答:1件

喉の炎症又は薬の副作用が原因?鉄欠乏や自律神経失調の可能性も

2017/12/22 16:09 詳細リンク

風邪を引いた後に、喉の違和感や嘔気、食欲低下などの症状に悩まされている模様で、お見舞い申し上げます。風邪に関連して、このような症状が発生するケースは時々見受けられますが、それには幾つかのパターンが考えられます。

先ず考えられるのが「喉の炎症」です。風邪に伴い咽頭や喉頭、扁桃などに炎症が波及すると、咽頭痛や声嗄れ、扁桃肥大などの症状を招きますが、はっきりした痛みなどがない場合でも、漠然とした喉の違和感を感じる事は少なくありません。また喉の炎症が消化器系への刺激となって、吐き気や食欲不振を催す事もあり得ます。
次に「風邪薬」が関与するケースも考えられます。多くの風邪薬には、鎮痛解熱剤が含まれています。風邪に伴う発熱や頭痛、喉の痛みなどの症状を和らげる目的で内服するのですが、副作用として胃炎や胃潰瘍などを併発する場合が多々あります。そのような場合には、嘔気や食欲不振、喉の違和感などを伴うかも知れません。

炎症と風邪薬のいずれが主因であるにせよ、風邪そのものがすっかり治ってしまえば、このような喉の症状も消え去るのが普通です。しかしながら、このような症状が遷延する、或いは長期にわたって出没するような場合には、風邪とは別の要因を考える必要が浮上してきます。
そのように風邪とは別のレベルで、遷延あるいは出没する喉の不調を招く原因としては、どの様なものがあるのでしょうか。

先ず考えるべきは喉の「局所的」な異常です。扁桃炎や咽頭・喉頭の腫瘍性病変、アデノイド、甲状腺腫瘍などです。これらの疾患は耳鼻咽喉科に於いて診察、検査を受ける事で診断されます。もし喉の異常が続く場合、一度は耳鼻咽喉科を受診した方が良いでしょう。
とはいえ耳鼻科で詳しく調べても、特段の局所的な異常が見つからない場合が多いのも事実です。意外と多いのは「全身的」な要因が存在するケースです。

全身的な要因として、女性にとても多いものに「貧血・鉄欠乏」が挙げられます。健診などで貧血がないという方であっても、とりわけ20代から40代にかけての女性には、鉄欠乏がたいへん多く見受けられます。医学用語では「潜在性鉄欠乏」と呼んでいます。
鉄欠乏では貧血様症状など、様々な体調不良が発生し得ますが、症状の一つに喉の違和感や嘔気があります。鉄欠乏によって咽頭や食道の粘膜が菲薄となり、刺激に敏感となるためです。これをプランマー・ビンソン症候群と言います。反対に喉の症状が契機となり、貧血や鉄欠乏が判明するケースもあります。

もう一つの全身的要因として「自律神経失調」が挙げられます。自律神経失調では、めまい、立ちくらみ、不眠、全身倦怠感、動悸、息切れ、不眠など様々な症状が知られていますが、比較的まれな症状として、喉の違和感や嘔気が挙げられます。
自律神経失調症で喉の症状が出現するのは、喉の粘膜には自律神経を含め末梢神経が密に分布しており、自律神経バランスの乱れが影響しやすい、などの事情のためです。

次に、喉の違和感や嘔気にどう対処するかについて説明します。違和感などの症状は前述のように、幾つかの原因パターンが考えられますが、そのパターンによって対処法にもバリエーションが存在します。

風邪症状の一環などのため、俄かに喉の違和感や嘔気が出現した場合には、応急的に鎮痛解熱剤(ロキソニン等)や胃粘膜保護剤(ムコスタ等)、場合により制吐剤(ナウゼリン等)を内服するのが教科書的な対応です。上述のように、風邪が原因という場合には、風邪の治癒とともに、喉の症状も自然に消退するのが普通です。
既に鎮痛解熱剤を内服中で、その副作用が疑われる場合には、むしろ鎮痛解熱剤を一たん中止してみるのも一つの方法です。薬の副作用ならば、その中止によって副作用もやがて消失するのが一般的です。そして風邪症状の場合と同様、胃粘膜保護剤の服用が有効かと思います。

一方で、喉の症状が遷延または長期に出没するような場合には、どのような対処が考えられるでしょうか。腫瘍などの局所的な異常の場合には、手術などの専門的な治療が必要となる場合も少なくありません。前述のように、耳鼻咽喉科などへの受診が必須です。
貧血や鉄欠乏、自律神経失調など全身的な要因が濃厚な場合には、漢方薬や栄養療法などの出番となります。例えば、喉の違和感や嘔気に効果的な漢方として有名なものに「半夏厚朴湯」があります。なお漢方薬は体質によって現れる効果に差があり、人によっては「加味逍遥散」などの方が効果的な場合もあります。

貧血や鉄欠乏に対しては、鉄分やビタミンB群、ビタミンC、タンパク質など各種栄養素の補給が望まれます。病院では貧血や鉄欠乏に対し、鉄剤の処方がよく行われますが、鉄だけ単体で補給しても、効果は限定的です。造血に関わる栄養素は鉄だけではありません。ビタミンB群など各種の栄養素をバランスよく補給して初めて、安定的に効果を発揮するのです。
具体的にこれらの栄養素を、どのように補給すれば良いのでしょうか。基本的には食事の工夫が求められますが、良質なサプリメントを活用するのも良いでしょう。鉄分やビタミンB群、ビタミンCなどを豊富に含む食材には様々なものがありますが、例えば豚肉や卵、赤身の魚、緑黄色野菜、各種果物などがお勧めです。

栄養補給以外の取り組みとしては、体の「保温」などがお勧めです。風邪をひいている時でも、ひいていない時でも、腹部を中心に体を温める事は、とても大切です。風邪で熱がある時は、頭部や頚部は冷やしても結構ですが、胃腸のある腹部は冷やさないようにしたいものです。
胃腸は「免疫の中枢」と言えます。免疫細胞の約7割は腸管内に分布すると言われるほど、免疫力を維持するに当たって腸内環境はとても重要です。そして胃腸は低温に弱いという特徴があります。腹部が冷えていると、風邪が治りにくい傾向があるのはそのためです。

自律神経失調や貧血、鉄欠乏など全身的な要因が目立つ場合でも、日常的に腹部を温めることが大切です。自律神経は全身に張り巡らされていますが、腸管にとりわけ密に分布しています。腸は免疫の中枢であると同時に「自律神経の中枢」でもあるのです。
また腸内環境が改善ずると消化・吸収の効率が上がり、鉄やビタミンB群など各種栄養素の体内への補充も促進します。

なお、栄養バランスの整え方や保温方法、その他の治療法や健康法に関しては、他のQ&Aやコラム、或いは私のホームページ(2本あります)などに数多くの文章が掲載されていますので、ぜひ参考になさって下さい。

蒲田よしのクリニック(内科)
吉野 真人
〒144-0052 東京都大田区蒲田5-27-10 蒲田TKビル1階
Tel : 03-6424-7071 FAX : 03-6424-7072
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