親子 喧嘩 血流

そうですか、かなりひどい喧嘩をしてしまったようですね。その喧嘩をやめさせることができるのは、ぴーぽーさんだけです。そして、ぴーぽーさんがわんちゃんたちよりも上の立場のリーダーにならなければいけません。

犬社会は人間社会と違って、厳しい縦社会です。群れの中の一番強いメンバーがリーダーとして群れを守って従えていきます。今の状態は、ワンちゃん達がリーダーシップ争いをしているのでしょう。どちらが上か下かがまだはっきりと決まっていないのです。しかし、わんちゃん達にリーダーシップ争いをさせてはいけません。リーダーはぴーぽーさんですから。ワンちゃんは大人になると親子や血縁関係は一切なくなります。どちらが上か下かです。年齢、どちらが先に家族になったか、なども一切関係がありません。どちらが強いか、のみです。たとえ親子であれ、殺し合いをすることもあるくらいですから。

ぴーぽーさんが、わんちゃん達から見て尊敬をされるリーダーにならなければいけません。わんちゃん達におすわりやお手や待てをさせられればリーダーになれるのではありません。ワンちゃん達が何かしたいこと、欲しいものに対して、リーダーはダメと言えばワンちゃん達がそれをやめることができるコントロールが必要です。この喧嘩でもそうです。ぴーぽーさんが強いリーダーになってあげるとわんちゃんたちはきっと２番手争いや３番手争いをするでしょう。しかし、１番手争いほどヒートアップをすることはありませんし、リーダーであるぴーぽーさんがやめなさい！と言えばやめるはずですから。

では、リーダーシップを取るのはどうすればいいのか。これは、ワンちゃんの性格と行動パターンによって変わってきます。犬社会のリーダーはほとんどの場合、メスです。メスはずるくリーダーシップをとる傾向にあります。例えば、抱っこして〜〜とか撫でて〜〜とかも、ワンちゃんがリーダーとしてこの人は私の言うことを聞くかな、という確認なのです。リーダーの大事なお役目のひとつは、下のメンバーが自分の言うことに従うかどうかの確認です。これに対して、撫でてあげたり抱っこしてあげたりする行為は、わんちゃんから見れば「よしよし、今日も私は強いわ。」と思わせてしまうのです。ワンちゃんは毎日自分の強さの確認をする行動を取っています。その取り方はわんちゃんによって違います。そして、ぴーぽーさんは、ご自分で気がつかれない間に「そうなの、私は弱いの」というメッセージを毎日出してしまっているはずです。

わんちゃんたちの喧嘩をやめさせるのではなく、ぴーぽーさんがリーダーになって喧嘩をする必要がなくなるように持っていくのが一番の早道であり、確かな解決策だと思います。