対象:英語
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私は高校3年で、今年度大学受験を控えています。
希望学科は建築学科なのですが、昔から留学に興味を持っていて
もし大学に合格できたら在学中に留学したいと思っています。
まだ大学生ではないので大学の留学事情などもわからないのですが、
在学中の留学(短期留学でも)は認められているのでしょうか?
留学の目的としては
1.英語圏で過ごし生の英語を学びたい
2.自分の目で世界を見たい
3.できるなら建築の分野でも使える知識を学ぶ
と1~3を優先順位として考えています。
よく留学を経験すると、
人生感の変わるきっかけになった
積極性がついた
人種の偏見がなくなった
など様々な意見を見てきて、
自分もこういうきっかけを作りたいなと
感じたのが留学を望むきっかけでした。
しかし大学在学中の留学だと
単位を落とすのではないか
勉強に遅れがでる
など様々な不安要素がでてきました。
そこで質問としましては
・大学在学中での留学のメリット、デメリット
・また留学するとしたらどんなプランがいいのか
お答えして頂けたらと思います。
ぜひご回答お願いいたします。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
まにまよさん ( 東京都 / 男性 / 17歳 )
回答:1件
日本の大学からのいわゆる「短期留学」について
日本の若者がどんどん内向きになり、世界レベルの能力を持つ人材が育たない現状。
そんな中での「留学」を考えている姿勢を応援したいですね。
同時に、「留学」への心配な思い込みについてお話ししたい気持ちから、回答させていただきます。
過去にも留学について多くのコラム・回答を掲載しておりますので、それも合わせてお読みください。
1. まず、「留学」についての大きな思い込みを排除することから始めましょう。
英語圏の大学に正式入学する場合も、短期で入学する場合も、自分の専門分野などの学問を習得できるコースで勉強するためには、高い英語力とクリティカルシンキングの基本が必要です。
高い英語力の具体的な基準は、例えばTOEFL iBT で約90点が必要です。
TOEFLは日本人にとってはかなり難しいテストですので、受験経験がない方も多いと思います。
日本人(大学生・社会人を含めて)の平均は 63 点で、世界でも涙が出るほど低い点数です。 世界の受験生は、約130の英語以外の母国語から挑戦していますが、日本語からの受験生の点数は104位というお粗末なものです。
アジア圏内でもほぼ最下位に近い点数です。
TOEICで満点、英検1級でもはるかに届きません。
なぜ、そのような高い点数が必要かというと:
英語圏の大学では、その国で、英語で育ち、英語で教育を受け、クリティカルシンキングのある程度出来上がった若者が学びます。
論理的、客観的、科学的、批判的(クリティカルシンキングの4大要素です。)に物事を追求し、自分の意見を組み立て、他の意見を分析することに優れている若者が学ぶところが英語圏の大学です。
そこで席を並べる特権を与える留学生の選別に厳しくなるのは当たり前ですね。
ですから、あなたの希望3番目(建築の分野でも使える知識を学ぶ)を叶えるには、かなりの英語力を準備する必要があります。
2. 少子化による学生数減少に対処するために、多くの大学が「短期留学制度」を用意し学生を集めようとしています。
その「短期留学」に関しても、思い込みを排除してみましょう。
「短期」であろうが、「長期」であろうが、提携校からの留学であろうが、個人での留学であろうが、1番で述べた専門的知識を学び、単位の取れるアカデミックコースの授業を受けられるのは、TOEFL などの高い点数を取った学生のみです。
多くの大学が「短期留学」とは別に提供しているはずですが、「正式に単位を取る留学制度」の詳細をよく読んでみて下さい。 TOEFLなどの点数規定が存在しています。
では、多くの日本の大学から送られるTOEFLなしの大学生はどこで勉強しているのでしょう。
ほとんどの学生は、英語力がないため、英語圏の大学のお客さん扱いとして、外国人のための英語コース(ESL)に入ります。
先方の大学も、授業料が入るので喜んで協力してくれますが、現状は非常に厳しく、カナダの大学の担当者からよく質問を受けます。
「なぜ、日本の大学生はあんなに英語が出来ないの?」
「何しに来ているかわからない学生が多いね。」
ESLも初級から上級までレベルがありますが、ほとんどの日本から来る大学生はかなり下のレベルでも困っているのをよく目にします。
さて、これがいわゆる日本の大学生がよく口にする「短期留学」の実態です。
3. 書いていただいた他の目的について(英語圏で過ごし生の英語を学びたい)(自分の目で世界を見たい)
残念ながら、大学の制度で派遣され、ESLのコースで過ごす短期滞在では、英語力の伸びはほとんど期待できません。
先に述べたアカデミックコースで大体4年、または英語圏の実社会に飛び込み、ボランティアなどを通じ英語でのコミュニケーションとは何かを失敗しながら学んで行く。
このような体験からのみ、英語の能力、そして世界に通じる標準の思考能力が身について来ます。
ボランティアも、団体でツアーのように送られてなんとなく旅行気分で一か月などおいうものではなく、周りに日本人は自分だけ。 仕事も自分でみつけて、地元社会との接点を築いていく体験が必要ですね。
言語は「訳したり」「フレーズを覚えたり」「単語を暗記したり」するものではありません。
背景に深い文化、思考法の大きな違いがありますので、それを理解するまでは能力が大きく変わることは期待出来ません。
4. 単に日本の外の国を体験したいというご希望なら、もちろん、日本に閉じこもっているよりははるかに有意義だと思います。
特に日本のような社会では、大学を出てしまうと後は働く人生が待っています。
大学生のうちに外国旅行を兼ねていわゆる「短期留学」を希望する気持ちも非常によくわかりますよ。
しかし、1~3をよ~く踏まえてよく考えて下さい。
決して大きな効果は期待しないこと。
仕事を得るにも特には何のプラスにもならないと思います。
それでも行ってみようと思った場合には、自分の大学がどのような規定(休学などについて)を持っているのかを、詳細に確認してプラス・マイナスを判断することが必要ですね。
5. 本気で英語圏の体験、そして英語で自分の専門分野を学びたいのであれば、十分準備し、英語圏の大学に正式に入学することが唯一の方法だと思います。
文句なしの実力と世界レベルの人間力も身につきます。
30年に渡り、日本からカナダの大学の正式学位を取得する学生をサポートしていますが、正に上記の答えのような日本人が多く育ったことを嬉しく思っています。
人生の中の大切な時間をどう使うのか?
考える参考になれば幸いです。
Good luck!
回答専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
大澤 眞知子が提供する商品・サービス
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