対象:ペットの医療・健康
6歳のラブラドールです。
腫瘍が見つかり2週間前に手術をしました。傷口の上下に水が溜まらないようにとストローのようなものが入っていました。確かにかなりの血の混じった水が出ていました。先日抜糸をした時に一緒にはずされたのですが、まだかなりの血が出ていました。ストローのようなチューブを外して傷口がふさがってしまったら、まだ出ていた血などお腹に溜まってしまうのでしょうか。
ぽてちゃんさん ( 山梨県 / 女性 / 55歳 )
回答:2件
術後の水(浸出液)について
ぽてちゃんさん、はじめまして。獣医師の増田です。
今回手術した箇所に水が溜まってしまったということですが、手術部位が大きくなると時折滲出液という水がたまる場合があります。
その際に一定期間ドレーンという太いストローのようなものを留置して、体外に廃液しやすいようにします。
それが十分でなくなれば、あるいは手術した傷口が十分に癒合すればドレーンを取り出します。
通常はこれで再び水がたまることはそうあることではないと思います。念のため、1週間から2週間ほど手術部位に大きな変化がないかどうかをご確認していただくとよいと思います。
回答専門家
- 増田 国充
- (静岡県 / 獣医師)
- ますだ動物クリニック 院長
西洋医療・東洋医療の両方の視点で獣医療に取り組みます
静岡県で動物病院を開業しております。当院では漢方や鍼灸をはじめとした東洋医療を獣医療に取り入れ、現在県内外からご来院いただいております。鍼灸や漢方に関するご相談やメディカルアロマテラピーなどにも力を入れております。
Re:腫瘍手術後の傷口について
ストローのようなものは、おそらくドレーンと呼ばれるものだと思います。
ドレーンとは、主に体内に貯留した膿、血液、浸出液などを体外に排出するために設置します。
貯留液を排出することで、創傷部の状態の確認・感染の予防・治癒を促すことができます。
摘出した腫瘍の位置で異なりますが、今回の場合、腫瘍をとることで身体の内部に空洞ができ、液体の貯留が予想されたため、ドレーンを設置したと考えられます。
ドレーンを外すことで、液体はある程度溜まりますが、排液量が当初よりおさまったため、ドレーンがなくても管理できると考え、外したと思います。溜まった液体は再吸収され、排液量も徐々に減るはずです。
今後も、定期的な術創の管理を行い、溜まる量が変わらないようでしたら担当医と相談されることが必要だと思います。
(現在のポイント:-pt)
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