対象:住宅設計・構造
はじめての質問なので至らない所などがあるかと思いますがよろしくお願いします。
東京つつじヶ丘にて賃貸物件を探している者です。
まず前提として私は東日本大震災の被災を受け、地震恐怖症だということを前提にお話を聞いてください。
防災マップを見ても地震の影響がなるべく少ない地域の調布で地盤が強いつつじヶ丘を選び探しています。
今日、物件を探して、二件ほど見つけたのですが、耐震構造的にはどちらがいいのでしょうか?
1 三階立て三階 重量鉄骨マンション 築30年 昭和56年10月築
2 三階立て三階 鉄筋コンクリートマンション 昭和60年築
この二件を内見して検討しているところです。
どちらもしっかりしていて壁を叩く程度ではうんともすんとも言わず、軽い音もしなかったです。
1は一階にガレージと持ち主又は身内の方の家があり全て同じ作りではありませんでした。
縦長です
この家というのは一軒家がすっぽり一階に入ってるという事です。
耐震構造的にどうなのでしょうか。不安です
2は横長の建物で団地などの建物に近い作りでした。
1のように下にガレージが入っていたりなどはしていなく全て同じ作りでした。
素人からすると耐震構造的には2のほうがしっかりしているようですがどうなのでしょうか。
関東で予想されている地震に備え、低層で倒壊しても潰れる事が少なそうな最上階を選びました。
絶対安全な建物などないという事は承知で質問ですがどちらが倒壊の危険性が少ないですか?
もし倒壊寸前でも圧死などが避けれればいいです。
もし地震が起きた場合二つの物件はどういった所に逃げ込めば安全を確保できるのでしょうか?
机などの家具を使って出来る生存の三角スペースなどの確保方法やオススメの家具配置を教えてください。
又、着工日などを考え新耐震基準前の建物かどうかを確認する際は管理会社に問い合わせれば着工日や基準後の建物かどうかなどもわかるのでしょうか。
ころぼんさん ( 東京都 / 男性 / 17歳 )
回答:2件
震災を経験された方が住まいに取り入れるべき構造・工法
(過去ログへの回答)
阪神淡路大震災・東日本大震災後も熊本地震や北海道の北海道胆振東部地震などで大変な思いをされた方も多いと思います。
建物の構造体の違いによる揺れ方は既に別の先生が回答されておられますので、今回は「制振構造」や「免震構造」をご紹介致します。
「制振構造」はダンパーと呼ばれる揺れを吸収する制振部材を筋交いなどに組み込むことで揺れの大きさを軽減する仕組みです。
木造などでも取り入れられるので、耐震リフォームやこれから新築をお考えの方も導入の有無をご相談されると良いかと思います。
「免震構造」は地盤に積層ゴムや滑り支承、 転がり支承を基礎の下に挟み込み、揺れを逃がす仕組みです。
大規模建築物などでは取り入れられていますが、個人住宅などでは未だ費用が高いので普及していませんが、今後導入すべき工法だと感じます。
簡単ですがご参考まで
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
志田 茂
建築家
-
新耐震の建物かどうか建築確認済証を確認してください。
新耐震の法規が施行されたのが、1981年(昭和56年)6月1日です。
建築前に行政に申請しますが、その申請内容が法規に照らしてOKだという事を行政が発行した『建築確認済証』が、それ以降の日付なら、「新耐震」の建物です。
不動産屋に聞けばわかると思います。
鉄骨造は、基本的に「揺れる」と考えてください。木造に近い感覚です。揺れる事で地震の力を受け流すというイメージです。
それに対して鉄筋コンクリート造とは、「力でふんばり耐える」というイメージです。
鉄筋コンクリート造の集合住宅の場合、1階が車庫やピロティーになっているものより、住戸になっているオーソドックスなほうが安定感があると考えてもいいと思います。
ただ、新耐震だから安全だ、という事ではありません。十分おわかりだと思いますが、「安全の可能性が高い」という「心理的な部分」でご自身にとってのポイントが高いという事です。
最上階を選ぶのは、ご自身にとって現在の選択肢で最上の選択だと思います。
倒壊する危険があるかどうかの判断は、私達にはできません。地震が起きて部屋の中のどこかがどうなるかも言えません。地震の備えとして、家具を固定する、背の高いものは置かない、タンスなどが倒れる範囲に寝ない・・・一般的に言われる事を実践しましょう。
地震はいつ起きるかわかりません。それ以外にも身の周りに危険がいっぱいです。
311以降、誰にも、地震の不安と恐怖はあります。
『運』というどうしようもない部分もありますが、日々自分を信じて生きるしかないと、私は思っています。
安全・危険の意識は忘れずにいたいですね。
評価・お礼
ころぼんさん
2013/08/27 14:33回答ありがとうございます。私一人では解決できない不安などありましたので大変助かりましたありがとうございます。
>>新耐震の法規が施行されたのが、1981年(昭和56年)6月1日です。
建築前に行政に申請しますが、その申請内容が法規に照らしてOKだという事を行政が発行した『建築確認済証』が、それ以降の日付なら、「新耐震」の建物です。
不動産屋に聞けばわかると思います。
・こちらの件で不動産に問い合わせをしました。
1の物件、2の物件どちらも登記簿謄本というのを取り寄せていただき連絡いただきました。
1の物件は謄本上昭和58年11月1日築で施行日が一年以内という連絡をいただき1の物件は新耐震基準適応された重量鉄骨建物でした。
2の物件は施行日を確認できませんでしたが謄本確認した際に建築日が昭和54年3月29日だったので基準前の建物でした。
・鉄骨、鉄筋によってどのように地震を受け止めるのか知れてとても助かりましたありがとうございます
>>ただ、新耐震だから安全だ、という事ではありません。十分おわかりだと思いますが、「安全の可能性が高い」という「心理的な部分」でご自身にとってのポイントが高いという事です。
最上階を選ぶのは、ご自身にとって現在の選択肢で最上の選択だと思います。
・絶対安心の建物がないのは承知の上でした。確かの安全の可能性が高いことによる心理的不安の解消は大きいです今回も不安な点相談できてとてもよかったです。
>>地震はいつ起きるかわかりません。それ以外にも身の周りに危険がいっぱいです。
311以降、誰にも、地震の不安と恐怖はあります。
『運』というどうしようもない部分もありますが、日々自分を信じて生きるしかないと、私は思っています。
・確かに今信じる事のできる道を選び不安を最小限にして冷静な対応をしたいと思っています。
今回は質問に答えていただきありがとうございました。
志田 茂
2013/08/28 22:32いろいろあると思いますが、がんばりましょうね!
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング