対象:着付け・着物
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田村 祐子
きものコンシエルジュ/きもの講師
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振袖の保険について
振袖に保険を掛ける場合は、他の家財道具と同様に損害保険をかけることになるのでしょう。その場合高額な振袖の場合は単独で保険を掛けることも考えられますが、保険会社の審査が必要になると思います。いずれの場合も被害を蒙った場合に対象になることなので、ご自分で汚した破いたなどの場合は保険の対象にはならないでしょう。また、損害保険をかける場合は、ある一定の期間保険料が発生しますし、損害が認められた場合でも70万円全て保険会社が支払ってくれるわけではないですから、果たして保険料に見合うものであるかどうか疑問です。お掛かりの保険代理店などに相談されるのが一番かとも思いますが、私見では、万一汚れた場合にシミ抜き、生き洗いなどを、振袖をお求めになった呉服屋さんに依頼されるのが、一番費用も手間もかからない方法だと思います。私の知り合いの保険代理店、呉服店にも聞いてみましたが、同じような事でした。また、これも私見ですが、着物を着ると自覚ができて案外汚さないものです。不運にも他人に汚されてしまったなどの場合は、相手の方との話し合いで洗濯代などを請求することはできるでしょう。
折角振袖を着る良い機会です。注意をしながらも楽しく美しくお召しになっていただきたいと思います。
補足
ぷっくりさん、こんにちは。
先日お尋ねの振袖の保険について回答したまゆの会、田村祐子です。
その後何かいい情報はありましたか?
前回は、なんだかせわしい物言いになってしまったので、少し補足を致します。
あの後、知り合いの保険代理店が他に適当な関連保険商品はないか探してくれたようなのですが、残念ながらそちらの保険会社にはなかったとのことでした。
特に汚されたという被害( 汚損)については、何処までがその時についた汚れであるかを判定するのが難しく、保障の内容もあくまで「その汚れがつく前の状態に戻す」というものなのだそうです。そうなると、どうしても新品同様にきれいになることを期待してしまうお客側の気持ちに応えられないケースも考えられるので、保険商品になりにくいようです。
ぷっくりさんが大切なお嬢さまのために作った思い入れの強い振袖だとお察し致しますし、その振袖を汚したくないというお気持ちもとても良くわかりますが、何れにしても自分で汚した場合は保障の対象とはならず、なかなか思うような保険商品はないような気が致します。
ここからは保険と関係なく、きものを愛する個人の思いとしてお聞き下さい。
きものに限らず、着用すれば多少なりとも汚れてしまうことはありますね。
どうしても汚したくないのなら、「振袖を着ない」という選択肢もあると思いますが、卒業式という晴れの日に、お嬢さまが振袖をお召しになるせっかくのチャンスです。
ここは汚れなどを心配せず、着せてさし上げたら如何でしょうか。
晴れ着、特に振袖を着る機会はそうそうないのです。
もし、不運にも汚れてしまった場合には、信用できる専門の洗濯屋にお出しになれば宜しいのでは。
今は洗濯の技術も飛躍的に進み、洋服の洗濯に例えるとドライクリーニングにあたる「いき洗い」というもので、たいていの汚れはきれいになります。費用もそんなに恐ろしく高くはありません。
専門店がわからない時は振袖をお買いになった呉服屋さんにお尋ねを。
もちろん、汚れの程度により限度はありますし、洗っても新品同様になるわけではありませんから、汚さないのが一番であることにかわりはありませんが…。
卒業式もお嬢さまの振袖姿も楽しみですね。
素敵な思い出の残る卒業式になりますようお祈り致します。
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