対象:住宅設計・構造
実家の家の話なのですが、困っています。
先日の首都圏直撃の台風で、瓦を止めていた屋根最上部の部材(鉄板?)が吹き飛んでしまい、雨漏りしてしまうのと、屋根の瓦がいつ落ちてくるか分からない状態になってしまいました。
ただ単に、屋根の修理ならばいいのですが、実家は築37年ほどで、下記のように色々と問題があります。(現状を含めいろいろ記載します)
1.道路から約3メートルほどの高台
2.右隣のお宅は同じ高さですが、左隣は2メートルほど地面が下がっていて、裏手のお宅は80センチほど下がっています
3.家は敷地の左半分に立っており、家の真下部分の高台の場所は車庫になっています
4.車庫は、37年前に、亡祖父が手作りで作ったものらしく、おそらく鉄筋等は入っていません。
5.耐震診断をしてもらったら、倒壊の危険ありでした(数値はいま不明)
6.前面の道路を広げるために、セットバック対象になっていて、50センチから80センチくらい下がらないといけません
7.前面道路に面した高台部分の壁をやり直すには(セットバックするには)、1千万~1.5千万かかると1年以内に業者に見積もりしてもらいました
8.市からのセットバックによる土地の買上げ価格(?)は総額40万円と1年以内に試算してもらいました
9.敷地は80坪強で、家は敷地の左半分に立っており、右半分は庭です
(家の建坪は30坪くらいでしょうか)
10.高台のため、道路から家には階段を上がりますが、これから高齢を向かえる両親にはやや高い階段です。
11.家は、新築当初からあちこちで雨漏りが起こっていて、今回たまたま近所にきていた大工さんに、屋根が壊れた後で見てもらったら、雨漏りがずっとしていた箇所の壁も中が腐っているとのこと
12.家は、雨戸をしまうところもボロボロで、そこかしこにガタがきています
13.父は65歳で定年を過ぎ、いまは契約社員で週に3、4日働く程度の収入です
14.自己資金はゼロです。年金でこれから生活していくのでやっとです
15.私は妻と子供1人で、1年前に住宅ローンを限度いっぱいまで設定したばかりです
補足
2011/10/09 11:41(質問内容に書ききれなかったので、補足欄に記載します。)
現状では、瓦が落ちて、人やモノに損害を与えてしまうのが嫌で、両親はリバースモーゲージという商品で1千万円程度を借入し、屋根や壁の一部を修理しようとしていますが、私は、地震対策もできないで、そのほかのガタも修理できないのに、1千万円という借入をするのはリスクが高すぎると思っています。
とはいえ、庭部分に新築するとか、増築するのは、セットバックしないといけないと市から言われていて、とてもそんな資金はありません。
資金面や修理方法、増築、減築など、どうしたらよいのかアイデアがありません。
何かいい方法はないでしょか。助けてください。
sasukekunさん ( 東京都 / 男性 / 37歳 )
回答:2件
全ての土地を売却することが一番の様に思います。
こんばんは。パウダーイエローの稲垣史朗です。
ざっとNo1~No15番まで拝見いたしましたが、ここまで不安や不満がある土地であれば思い切って全てを売却されることが良いかと思います。
今後、高齢期に入られるご両親には、この様な土地は思い出があることは分りますが思い切って売却することを是非お奨め致します。
人間とは数限りない思いに囲まれて生活をしていますが、少し冷静に判断すれば全てが自分の殻に閉じこもって生き難くしているのでは無いでしょうか?
65歳であればまだ最後の踏ん張りが出来る年齢です。
私も現在62歳ですが、この年齢はまだまだ自分の気持ちの持ちようで踏ん張れるものですから、将来の高齢期をどの様にい生きて行いくかをご両親自身で判断しなければいけない様に思います。
この様な問題はご両親の問題である様に思います。
sasukekunの出来ることは、ご両親がどの様に今後の高齢期を考えておられるかをじっくりとお話しをされ出来る限り今の土地を売却されることによる諸々の手続きを代わりにやってあげることが一番かと思います。
現在の土地が幾らで売れるかは分かりませんが、今の私自身は東北巨大地震以降は何千万円も掛けて家を新築仕様とか中古を買ってリフォームをしようと言う気はあまり考えない様になりました。
現在、65歳であれ62歳であれどちらにしても早晩元気な時期は10年から15年が一つの目安と考えています。
私自身はその様な年数を生きるのに今の時点で何千万円のお掛けを家に掛けること自体に疑問を抱いています。
その代わりそのお金で賃貸を借りていれば(賃料にもよりますが)例えば10万円として1年で120万円10年で1200万円、20年で2400万円・・・と計算すれば、今の時点で例えば3500万円あれば全てを使って家だけを作るべきとは私には考えられませんね。
いずれに致しましてもこの判断はご両親の判断に委ねるところが大きい問題ではないかと思います。
回答専門家

- 稲垣 史朗
- (神奈川県 / 店舗インテリアデザイナー)
- パウダーイエロー 代表取締役 兼 チーフデザイナー
物販(アパレル系)と美容クリニックのデザインが得意。
店舗のデザインに特化したお悩みを相談してください。デザインから現場施工まで1000件以上の経験がございます。誰に、何を、どの様に、お店を開店したらよいのか?不安な点は全てご相談に承ります。
稲垣 史朗が提供する商品・サービス
ご両親の気持ち次第ですが
横浜の設計事務所です。
私は市の依頼で月に一回くらいの頻度で耐震診断に派遣されて行きます。
依頼される方は、だいたい皆さん同じ世代で同じ悩みをもっていらっしゃいます。
お子さんは独立されておられるシニア世代のご夫婦で、築30~40年以上
建っている家にお住まい。
家の状態は様々ですが、耐震診断するとNG。(大体みなさんそうなります)
家も敷地もそこそこ広いけど、二人住まいでやや持て余している。
そんな家が横浜市だけでも何万件もあります。
これらは眠れる資産とも呼ばれていて、これらをどのようにかして次の世代に
受け渡していくのかが社会的な急務と思っています。
それには幾つかの方法があります。
1) 土地として売りに出す。
2)耐震補強とリフォームをする(自治体により補助金出る場合あり)。
3)スケルトンリフォームをして、次の世代まで使える家に再生する。
4)建替えする。
それぞれ、メリット・デメリットあります。
1)わかりやすいですが、住み慣れた土地を離れ新しい住まいを探す必要があります。
2)おそらく300万~500万くらい(状態と内容による)かかります。自治体によっては
補助金が出る場合があります。あくまでご本人のみが住む事が前提です。
3)1500万~2000万くらいかかります。次世代も住むことが前提です。
耐震も含めて間取なども新しくして新築同様の性能を持たせる為には、きちんとした
設計事務所と慣れた工務店を探すことが大事です。
平屋に減築するという手もあります。費用は削減できますが次世代用としては
賃貸に限定されるかもしれません。
4)それなりの費用がかかります。次世代への受け渡しを強く意識する必要があります。
リバースモーゲージを資金として使うのは一つの手です。お子さんが立派に独立されて
いるのでしたら、その土地を担保にご自身の終のすみかを作るのは悪くないです。
ご自身の人生なのですから、「たった数十年の為に・・・」というのは余計なお世話です。
余生を理想の住まいで過ごしたいと思うのは自然な考えだと思います。
ただし、その為にはいろいろと資金やその家の今後についてきちんと相談できる所と
話をしたほうが良いと思います。
ご近所に設計事務所があれば相談してみていいと思います。
【あーす・わーくす : http://office-ew.com】
補足
次世代への受け渡しには中古市場の形成と優良な性能を持つ中古住宅を増やすことや
その証明などが大事です。
現在、国ではそのような流れを作りつつあるところで、様々な政策を打ち出しています。
高度成長期が終わって、スクラップ&ビルドではなく優良な家を継承していく事が
これから重要になると思います。
そんな事業がこの先できればと思っています。(賛同者募集中/笑)
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
富士北山の木で家を建てませんか
富士の裾野で育った産地直送の天然乾燥無垢材を使って、エコで健康的な家造りをしませんか。無垢材対応金物工法・特殊ビスによる5倍耐力壁で、耐震等級3でありながら風と光が通る大開口をもつパッシブデザインの家がリーズナブルに建てられます。
小松原 敬が提供する商品・サービス
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング