対象:人材採用
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お世話になっております。私はガバナンスやCSRの業務の経験があるものです。
採用や配置などでの血液型人事について質問をさせていただきます。かつて東京都や三菱電機が血液型人事を導入していたことは有名ですが、いまだに導入している企業があるようです。さらには血液型人事のコンサルティングをしている社労士までもいるようです。私としては血液型を材料に採用や配置を行うことは部落地名総監事件と大差ない行為だと考えています。
そこで質問です。
- 血液型人事を導入もしくは導入を検討している企業は何をエビデンスにしているのですか?
- 企業で定めている倫理規定の差別の項目と血液型人事とどのように整合性をとるのでしょうか?
先生方どうぞご教示おねがいいたします。
Moriya, Tomoさん ( 東京都 / 男性 / 32歳 )
回答:1件

福岡 浩
経営コンサルタント
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血液型と性格の科学的根拠はない
はじめまして。業務改善創研の福岡浩と申します。現時点でご回答される方がいないことと、私も同様の疑問を抱いていましたから、解答になるかどうかわかりませんが、私なりの考えをお伝えいたします。
さて、私自身はO型です。3年ほど前に「O型自分の説明書」(文芸社)という本を読みました。読んでみると思い当たることがたくさん面白く書かれていましたので、なぜこんなに血液型と行動が一致するのだろうと不思議に思いました。
私の父は医師でしたので、生前よく「血液型と性格の相関関係に科学的(医科学的)根拠はない」と申しおりました。勿論、様々な文献に血液型と性格の関係に科学的根拠がないことが明確に書かれているのは、今までに何度も目にしています。また、父は「血液型によって性格や行動様式に一定の法則性があるのは、統計学的に裏付けられるのではないか」とも言っていたことをよく思い出します。しかし、見事にO型の行動様式、性格を言い当てているのには驚きます。前述の著書には「O型の皆様のご協力をもとに書かせていただくことになりました」と、著者も書いています。統計的データの賜物だと言えます。
従って、ご質問の答えになるかどうかわかりませんが、血液型人事のエビデンスは科学的根拠に基づくものではないことだけは言えるのではないでしょうか。では、何を根拠にしているのかということですが、あくまでも上述のように統計学的データの集積によって血液型別の行動様式や性格のパターンが確立しているものと考えられます。
これを人事に活用するというアイデアは面白いと思いますが、倫理規定の差別条項との整合性については、難しい問題です。私は法律の専門家ではありませんので、人権問題に抵触するかどうかもわかりません。ただし、血液型で人格を否定するような人事が行われるのであれば、それは大いに問題でしょう。しかし、一方で会社組織がその組織の人事権を有していることは周知のとおりです。血液型に基づく人事が行われた証拠があるのかどうかがはっきりしない場合には、表向きは経験、技術(知識)、資格などや業務の実績を評価した結果で人事配置を行っていると会社が主張するならば、「倫理規定の差別の項目と血液型人事とどのように整合性」しているかを問うことは難しいのではないでしょうか。
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