対象:老後・セカンドライフ
お世話になります。
私の両親の母方の親の介護についての質問です(私の祖母)。
以下のケースでは、親の介護費用(施設入居等のケース含む)を兄弟(子供)が
どのように分担して支払うのが法律上正しいのでしょうか。
現在、祖母は90歳前後になりますが、市内に一人暮らしをしております。
しかし、近いうちに介護が必要になることが予想されます。
そこで、下記状況において私の母親(次女)を含め、兄弟が介護費用を分担する
場合、誰がどの程度の割合で分担するのが法律上正しいのでしょうか。
私の母親の兄弟構成および生活状況は以下の様になっております。
・長女(腹違い):市内在住。旦那と共に年金暮らしで経済的には余裕が
ありません。不仲です。
・次女(私の母親):市内在住。経済的には、若干の余裕があるかと思います。
・三女:県外在住。あまり付き合いがありません。
・四女:隣町在住。あまり付き合いがありません。
・長男(一番下):市内在住。現在無職で嫁さんのパート代で生活しており、
経済的に余裕がありません。不仲です。
この様な状況では、経済的に若干の余裕がある私の母親(両親)が全額支払う
ことになるのでしょうか。しかし、全額はかなり厳しいとおもいます。
法律的には、どのようにするのがベストなのでしょうか。
また、誰に相談するのが良いのでしょうか。
以上、ご教示頂けますよう宜しくお願いいたします。
t_stellaさん ( 千葉県 / 男性 / 40歳 )
回答:1件
介護費用の分担につきまして
はじめまして。
「さくらシティオフィス」の代表者、
ファイナンシャル・プランナー CFP®認定者、
行政書士の松本です。
子どもたちを世話していくのが、親の務めであるように、
親の健康状態、心身の状態が不自由になった際に、
親の世話をすることは、子どもたちの務めです。
民法典におきましても、そのような旨が規定されています。
あなたが心配されている費用負担につきましては、
法律では、扶養する義務を負っている者が、
お互いに話し合うことにより、負担割合を決めていく事。
話し合いで決まらない場合には、
家庭裁判所が中に入って、扶養義務者の資力等を調査し、
諸事情を考慮したうえで、負担割合を決めていくことになる。
そのように考えております。
介護費用を話し合いで決めた場合には、
合意文書である合意書を作成しておく必要性が生じます。
後になってから、言った言わないといった類の事象を、
予防するためにも、介護費用についての取り決めを、
明確化させておくべきだと考えています。
家庭裁判所の手続きで決めた場合には、文書が交付されますので、
その決定に従い、負担していく義務が生じることになります。
あなたの祖母は単身世帯です。
そして、現時点におきましては、
要介護状態になっていない状況です。
あなたの祖母の生活実態によりまして、
どのような介護サービスを受けることができるのかが、
明確化されていない状況にあると思います。
介護認定を受けられる状況にならないと、
入所できる施設や介護サービスの範囲、負担金額などが、
はっきりとしない部分があり、特別養護老人ホームに入所されるのか、
在宅サービスで対応されるのかによりましても、
費用負担額が変わってくるものと考えております。
介護費用には、負担上限額が設定されていますし、
今後、あなたのお母様が祖母と生計同一関係を持つならば、
医療サービスについての医療費控除の対象になることも考えられます。
あなたのお母様の母親であることから、
あなただけではなく、お母様のお気持ちも考えなければなりません。
いずれにいたしましても、
事前の相談であることを伝えて、
祖母が住んでいる市役所の介護保険担当課のほうへ、
相談されてみられてもいいと考えております。
少しでも、あなたのお役に立てていれば、幸いです。
回答専門家

- 松本 仁孝
- (大阪府 / 行政書士)
- さくらシティオフィス / 行政書士 松本仁孝事務所 代表者
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