対象:心と体の不調
回答:1件
古村 和子
鍼灸師
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漢方医学では、“めまい”のタイプと原因は色々ありますので…
めまいでお困りなんですね。
2つのご質問の「最近めまいがします。めまいに効く漢方薬があったら教えてください」と「めまいが激しいです。めまいが止まる漢方薬を教えてください」に、漢方医学の立場からお答えします。
タイトルに書きました様に、『漢方医学では、“めまい”のタイプと原因は色々あります』ので、一言で「めまいが止まる漢方薬」「めまいに効く漢方薬」という形でご紹介する事は不可能です。
「めまい」と言っても、症状は色々です。『クルクル回るめまい』『雲の上を歩いている様な感じのめまい』『身体が揺れる様なめまい』『一瞬クラッとするめまい』『一瞬、後ろ髪を引かれる様に感じるめまい』『地震(?)と思ったら自分が感じるだけだったという感じのめまい』などがあり、それぞれ原因が違いますし、使用する漢方薬も違います。
「めまいの原因」も色々あります。
1『体力の低下』
2『気虚』(ききょ=漢方の基礎理論の気血水学説のとらえ方で、元気や活気が無い状態)
3『上実下虚』(じょうじつかきょ=上半身は“実”でガッチリしているのに、下半身が“虚”で力不足の状態で不安定)
4『腎虚』(じんきょ=漢方の基礎理論の五行説の水=腎のグループの機能低下の状態)
5『水毒』(すいどく=漢方の基礎理論の気血水学説のとらえ方で、体内に非生理的な水分が出残っている状態・細胞が水ぶくれ状態)
6『肩甲骨の内側のコリ』 など。
ですから、もしお困りで漢方薬をお飲みになりたかったら、私のHP(http://www.k-komura.com/index.shtml)の問診表請求ページからご連絡下さい。お力になれると思います。
薬剤師・鍼灸師 古村和子
補足
漢方的な専門用語や専門的な内容になってしまって申し訳ありませんが、今、漢方薬の選び方が「〇〇には△△湯」の様なやり方が多いので、ご質問もこういう風に投稿されたのだと思います。
が、これをチャンスとして、『漢方医学は、きちんと理論があり、治療法も確立されている』という事や、『漢方医学の厳密なとらえ方・取り組み方』を知っていただき、更に、
「めまい」を治すには『漢方総合療法=漢方薬・針灸(コリほぐしなど)・日常生活の6大要素(衣・食・住・睡眠・労働・心)の漢方的工夫』のトータルな取り組みが必要だと知って頑張れば、(脳などに西洋医学的な異常が無い限り)速やかに改善されるはずだという事を知って下さい。
そして、「漢方医療は『随証療法』(ずいしょうりょうほう)と言って、治療家がその時その時の状態に応じて・その都度『証』(漢方的見立て)を見極めて治療法を選択する」という真の姿をも知っていただければ嬉しいです。
(現在のポイント:-pt)