皮下注射の時の空気

はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。

さて皮下注射時に、少し空気が入ってしまったとのことですが、一般論で言うと、血管ではなく、皮下なら少しくらい入っても問題はないです。
たくさんというともちろんまずいのですが、少量なら自力でどうにかしてくれると思います。

ただ、文章より腎不全の治療中とのことですので、病気に対する抵抗力はやはり低くなっていると思います。
空気自身の問題は少ないとはいえ、空気の中には空気中の雑菌などももちろん0ではないでしょうから、腎不全の状況、ネコさんの体力次第では何らかの処置が必要な場合もあります（健康な状態の猫さんで、空気がちょっと入って問題が起こる事はまずないとは思いますが）。

ですので、主治医の先生に一度ご相談していただき、対処の必要があるかどうかを念のため確認されたほうが良いのではないでしょうか。

健康な子なら問題のないトラブルも、体の弱っている子にとっては問題となりうることもありますので、念には念をと行動されるのが良いかと思います。

皮下に少量空気が入ってしまっても問題となることはほとんどありません。
入れてしまった空気の量は、小指の爪ほどであれば多くても５ｃｃ程度でしょうか。
一時的に皮下気腫になる可能性はありますが数日のうちに吸収されていくと思われます。
空気を入れてしまった皮膚の部位を数日間よく観察して、もし何か異変が起こるようであれば
かかりつけの病院で診察されることをおすすめします。