対象:ペットの医療・健康
早田 明
獣医
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猫の脳腫瘍手術について
今回の症例ですが、確かに脳疾患の可能性はあると考えられます。しかし、脳腫瘍だけが考えられる訳ではなく、脳炎・水頭症(後天性)・脳萎縮などその他の病態も同様の症状を引き起こすものと考えられます。
治療法はこれらの病気ではすべて異なります。例えば、脳炎の場合は通常使用するステロイドの量の倍以上で使用しなければいけないこともあります。
このため、重要なのはやはり、診断を適切に行うことと考えられます。特に、MRI検査を行うことができれば多くの脳疾患を判断することが可能ではあると考えます。
また、麻酔に関してですが、検査・開腹手術・開頭手術、いずれも麻酔の量が大きく異なることはありませんし、むしろ開腹手術のほうが、体温が低下しやすく、術後の疼痛などの侵襲が非常に大きなものと考えられます。
術後に関しては、病気の種類、場所によって様々です。しかし、”高齢”が診断を適切におこわない理由にはならないと思います
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