新卒採用と年齢制限

凄腕社労士　本田和盛です。

　新卒採用の場合は、基本は22歳プラス2歳までです。2留年または2浪までが基本線となっています。年齢がそれ以上だと、他の新卒社員とのバランスが悪いからです。それ以上年をくってしまった場合は、大企業はよほどの理由(東大出身とか、コネがあるとか、専門性が高いとか)が無い限り、採用しません。中堅、中小企業ならそのあたりはまだ寛大です。それでも30を超えた人間を、まったくの新卒扱いで採用することはありません。

60歳でも大学に入りなおして就職する場合は、理屈上は新卒採用となります。しかしそういう人を普通の新卒として採用して、育成しようと考える企業はありません。中途採用と同じ基準になります。つまり4年間の大学生活を1つの職歴として評価して、今までのキャリアと合わせてトータルで評価することになります。

　33歳というと管理職一歩前の年齢であり、中小企業では管理職になって部下を持っているケースもあります。そういう中に、33歳の人をまったくの新卒扱いで採用することは考えにくいです。
　もちろん企業によっては新卒採用を数年間やめていて、今回久しぶりに新卒を採用するというところもあると思います。そういう会社であれば、年齢的にマッチするかもしれません。年齢的にマッチしたとしても、評価は中途採用基準となります。そうしないと、相談者の今までの職業経験がまったく評価されないことになり、不合理です。

　結局、学歴を1つの職歴と考えて、トータルでどういう専門性があるのか、どういう貢献をわが社でしてくれるのかという視点で評価されると考えたほうがよろしいです。