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対象:住宅設計・構造

志田 茂

志田 茂
建築家

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自然の力と建築

2009/10/14 19:44
(
5.0
)

志田茂建築設計事務所 志田です。

とても重い問題を提議されました。
ここで納得される回答は出ないかもしれません。
問題には、法律や保険、建築予算などが関わります。

>台風で吹き飛ぶ建築はそもそもありなのか

もちろん「あり」なわけがありません。
同様に「地震で倒れる建築がありなのか」もNOです。

建築基準法には風や地震に対する基準があります。

自然の力がその「基準」を超えるだろう事は、誰もが思う事ですが、ではどこまで対処すればいいのかとなれば結論は出ません。極論になれば核シェルターになるしかありません。
でも、そんなものを誰でもが作れるわけでもなく、居住性を求めるものにもなりません。

基準の上限は変わらなくても、考え方が変わり、構造・工法も、数十年前と今では全然違います。近年、コンピューターの発展により、様々な事が解析され、対応技術も飛躍的に進歩しています。
なので、実験室的に、単純に地震力だけ、風圧力だけに対してならば、あきらかに新しいものほど、「壊れにくい」のです。

ですが、現実の自然の力は単純でなく、複雑な力が働きます。車が持ち上がるような防風で、物理的に大きなものが当れば壊れるでしょうし、窓が割れ、室内を瞬間的に吹き抜ける場合の力には、手の打ちようがありません。
近年、気候の変化により異常な自然災害に遭遇する回数が増えています。それも、数十年前には考えられなかった事です。

時代が古いものほど、その建築時に考える根拠となるもが少なく、または、基準も低かったわけです。
ですので、古いものは、どちらかと言えば自然災害での被害は受けやすく、一律に建物に対する不安となります。

明快な回答とはなりません。字数制限もあり、他の方の回答をお待ちください。

評価・お礼

jka さん

おっしゃるとおり「明快な回答ではない」ですが、誠実と感じましたし、現状がよくわかりました。
ご回答ありがとうございました。

(現在のポイント:-pt このQ&Aは、役に立った!

この回答の相談

台風をはじめとした自然災害について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2009/10/14 11:54

先日の台風18号での報道で、住宅の壁がまるごと吹き飛んだ事例をみました。
壁の一部に何かが当たって穴が開いたり、一番外側が吹き飛んだり、というのは常識的にありそうに思うのですが、まるご… [続きを読む]

jkaさん (京都府/34歳/女性)

このQ&Aの回答

個人的な考えですが・・・ 八納 啓造(建築家) 2009/10/16 08:57
ではあなたは神なのですか? 運営 事務局(オペレーター) 2009/10/20 20:23
自然災害に対しての設計について 安藤 美樹(建築家) 2009/10/15 14:54
ローンは35年 2009/10/20 21:53

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