対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
-
上階床を通る空気伝搬音
ブブさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
音の伝わり方には、空気伝搬音と固体伝搬音があります。
空気伝搬音とは、空気で音が伝わるもので、会話で相手の声が聞こえたり、テレビの音声が聞こえる状態です。
固体伝搬音というのは、マンションの上階で物を落とすとコツンと聞こえるもので、コンクリートの躯体を介して音(振動)が伝わっています。
楽器の種類は何でしょうか。
ピアノや一部の打楽器は、足から固体伝搬音で伝わることがありますが、ほとんどの楽器は空気伝搬音で伝わります。
角部屋ということで、隣の建物が近く、そちら側に上下共窓があれば、音が窓から外に出て、隣の建物で反射し、上階に聞こえる可能性があるかもしれませんが、量は少ないでしょう。
下階の音が、床を通って上階に伝わる音が主体ではないかと思います。
遮音性能(音を通さない)は、重量の重い程高いので、コンクリート床は性能が高いのですが、1重のコンクリート床では、楽器の音を完全に遮音する性能はありません。
(壁も同様です)
上階床がフローリング(+RC床)かカーペット(+RC床)かは、遮音性能に余り影響はないと思います。
カーペットの方が吸音性能が高いので、幾分音量が軽減して感じるかもしれませんが、そうだとしてもわずかではないでしょうか。
参考にしていただけたら幸です。
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
マンションの角部屋において下階で演奏した楽器の音が上階に伝わる際に考えられる要因にはどういったものがあるのでしょうか?
また、上階のフローリング材、カーペット材の違いによっては伝わる音の強弱にどの程度影響し、どの程度の違いが出るのでしょうか?
ブブさん (埼玉県/58歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A