対象:お金と資産の運用
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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MMFと多分配型ファンドの比較
hiro305 様
初めまして、ライフプランの実現と資産運用をサポートするオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
hiro305様のご質問にある
収入減のため、分配型を探していますが、いかがなものでしょうか?
については、多分配型の投信は、毎月決算を行うため、ファンド内の事務経費や売買手数料も掛かりますから、その分投資効率が下がります。また、都度税金も支払いますので、税の繰り延べ効果も減じますので、効率の悪いファンドといえます。
また、毎月分配金を定額で支払いますと、購入時よりも基準価格が下がっている場合には、特別分配金として税金が掛かりません。この場合hiro305様の元本からぶんばい金が支払われる構図となり、俗に言う「蛸足の分配金」に為ります。
<利率が良くない>ことにつきましては、
この場合の利率とは、基準価格に対する分配金の額を指して居られるのでしたら,利率では有りません。分配金÷基準価格×100で現される利回りで、且つ分配金の中には当該投信が稼いだ、値上がり益と利子などの利回りも含まれますが、投資元本が払い出されている場合も有ります。
一方MMFの利回りは、分配金には元本は充当されず、利子等の利益のみで構成されています。
従いまして、本来の意味の利回りにあたります。
上記の理由で、私は多分配の投信と外貨MMF(MFも投資信託の一種です)を比べれば、外貨MMFをお勧めします。
また、ハイイールド債ファンドは投資不適格なランクの債券を集めた投信です。従いまして、リスクが高く価格の変動が大きなものです。一方、MMFは短期金融商品で運用を行うファンドですので、殆ど当該通貨では元本割れは無く、あっても数%の範囲です。
収入減を補うのであれば、MMFを数ヶ月に一度必要な額だけ売却して資金を得るか、又は毎月の分配金の額だけを売却されるようお勧めします。
補足
なお、投資信託のコストは、
買付手数料+信託報酬+信託財産留保分です。
これらを含めMMFと投資信託の比較をされるようお勧めします。
過去のデータであれば
{利益(分配金+値上がり益)―買付・売却費用}÷当初の投資金額
にて算出されます。
将来は予測でしか有りませんが、式に沿って考えるとMMFの利回りより低いファンドも多く存在します。(外貨で元本+配当金で基準価格を割ってしまうファンドは、MMFの100+利回りに負けています)
円のMMFの由、この場合は利率は低いものの為替リスクはありません。
円のMMFとの比較で利率の高いものをお考えになる場合には、個人向け国債とネット銀行の定期預金が元本保証の商品としてふさわしいのではないかと考えます。
リターンをあげる場合は、国内債券を対象とするインデックス・ファンドがあります。
外債のファンドと比較してリスクは低いものになります。
私が得ているデータでは、外国債券のリスクは10.5%に対し国内債券のリスクは3.8%です。(1970年1月から2007年12月まで)。
このため、円換算では年平均リターンは国内債券が外国債券に比べ高い数値を得ています。
長期的には為替は購買力平価に連動いたします。
過去数年間の円安局面は政策的に現出したものですので、昨年から今年に掛けて円の価格が各国通貨に対して上昇しました。このまま円の低金利が続けば、円高トレンドと思われます。
これらを考慮したうえで外国債券をお選びになられるようお勧めします。
(資産の分散は投資・運用の原則として生きていますので、外債ファンドを持つ意義はあります)
(現在のポイント:2pt)
この回答の相談
S銀行で、プラチナ会員を取得するために、300万円をMMFにいれましたが、利率が良くないので、ほかの投信に変えようと考えています。
*オーストラリア毎月分配ファンド
*フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
以上2点が候補です。
収入減のため、分配型を探していますが、いかがなものでしょうか?
hiro305さん (東京都/50歳/女性)
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