対象:住宅設計・構造
ライフステージ
土地が手に入ると夢が膨らみますね(^^)
重視されるポイント(主点)が違うご夫婦のお施主様は多いので、ご意見をまとめるのが建築家の役目でもありますw
**奥様は「生活動線・老後・防犯」といった機能性
**ご主人は「採光・通風・快適性」といったデザイン性
家を建てるときは、「今を楽しむ」ための造り方と「人生を通して考えた」造り方があると思います。(私は後者のタイプの建築家です)
ご家族のライフステージを大きく3つに分けて考えると
*子育て期(お子さんが生まれてから、義務教育が終えるあたりまでの時期)
お子様の育児・しつけなどの教育が必要な時期で、反抗期や思春期を経験する時期なので
・コミュニケーションを高めるためには、リビング階段などは有効
・奥様が育児のため、日中を家の中で過ごされる場合は2階リビングは有効
*自立期(お子さんが部活や就職などを迎える時期で、ご家族それぞれが自立した生活をされる時期)
生活の時間帯の違いで、それぞれのプライベートを害することがありえるので
・朝早く活動開始する家族と深夜に帰宅する家族の動線がお互いの寝室上を通らない工夫
・家族が全員外出する時間が多いことを考えた防犯
*充実期(お子さんがご結婚などで巣立ち、ご夫婦で住まう老後の時期)
子供部屋の有効利用の仕方や外部の介護サービスを導入したときのライフスタイルから
・主寝室を1階に設け水周りを近くに設けることは有効
・介護サービス事業者が家に出入りした場合の作業範囲とプライベート範囲を分ける工夫
以上3つのライフステージからそれぞれのプランを考え、1つにすり合わせることにより理想の住まいが生まれます。
この先の突っ込んだ話は実際の実務上打合せになってしまいますので控えますが、ご夫婦でお互い譲れる部分と譲れない部分を出し合うと、住んだ後に「私の案が正解だった」など喧嘩になりませんよ(^^)
特殊な考え方ですが、ご参考になれば幸いです。
やすらぎ介護福祉設計 齋藤
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
はじめまして
初めて質問させていただきます。
土地を購入したのですが
2階建ての間取りで大変困っています。
ネット等でも色々意見が分かれていたのですが、
やはり主婦としては生活動線・老後・防犯を… [続きを読む]
yukimamagonさん (千葉県/34歳/女性)
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