対象:労働問題・仕事の法律
「労働条件の明示を要する事項」が重要と思います
転籍は、従業員が現在勤務している企業での地位をなくして、他の企業の従業員として移籍することをいいます。当然労働契約を結んでいる当事者である使用者が変わりますし、原則は移籍先の就業条件に合わせることになりますので、労働条件は大きく変化する可能性があります。
不利益な形にならないように、事前に確認して会社と話し合っておくことは重要だと思います。
確認事項とのことですが、やはり労基法に定められた「労働条件の明示を要する事項」に該当する項目になると思います。
具体的には以下です。
○労働契約の期間に関する事項
○就業の場所、従事すべき業務
○始業・終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇、交替制に関する事項
○賃金(退職手当,臨時に支払われる賃金・賞与、臨時に支払う賃金を除く)の決定、計算・支払方法、賃金の締切り及び支払時期、昇給に関する事項
○退職に関する事項(解雇の事由を含む)
○退職手当の定めが適用される範囲、退職手当の決定・計算・支払の方法、退職手当の支払の時期に関する事項
○臨時に支払われる賃金(退職手当を除く)、賞与、臨時に支払う賃金・賞与に準ずるもの、最低賃金額に関する事項
○その他(休職、安全衛生、賞罰など)
移籍先が5名未満の子会社ということなので、就業規則などは作っていなかったり、親会社の流用だったりという所だと思いますが、可能ならば移籍先の規程類は、事前に確認できるように求めた方が良いと思います。
回答専門家
- 小笠原 隆夫
- ( 東京都 / 経営コンサルタント )
- ユニティ・サポート 代表
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