対象:ペットの医療・健康
犬に肥満細胞腫について
犬に肥満細胞腫については、その腫瘍の数とリンパ節転移の有無によって、ステージ分けがされていて、また肥満細胞腫の腫瘍細胞の病理的分類でグレード分けがされています。近隣のリンパ節に転移が認められるステージ2でも、腫瘍細胞がグレード2と判定された場合と、グレード3と判定された場合では、予後の平均が10倍近く変わってきます。
また、これまで、内股部や、肛門の近くに腫瘍がある場合は、予後が悪いといわれてきましたが、最近は、きちんと手術して、リンパ節もちゃんと取っていれば殆んど同じであろうと言われています。 切除が不完全にしか行えなかった場合でも、術後、放射線療法の補助療法を行ってあげればよいのです。
腫瘍細胞のグレード2と3では、予後にとてつもない差が出てきて、この判定はとても重要なのですが、病理学者によって判定が異なってしまうという難点があります。それは病理の先生の責任ではなく,肥満細胞自体がとても判定の難しい腫瘍の一つであるということなのです。
埼玉県所沢の日本小動物医療センターにある、日本小動物がんセンターや、東京都府中市にある東京農工大学獣医学科では肥満細胞に精通されている先生がいらっしゃいます。
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この回答の相談
昨日うちのポインター(去勢雌6歳)が肥満細胞腫と診断されました。
後ろ足の付け根と、右脇腹にポツンと脂肪だまり(1cm強くらい)ができて、
念のため獣医に診せたところ、細胞検査の結果、肥満細胞腫とわか… [続きを読む]
はっしーさん
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