他の犬=嫌なもの

尻尾をブンブン振って人に寄っていくなんて、とっても性格の良い柴ちゃんですね!

庭先などに繋がれている犬や門や塀の中にいる犬には吠えず、散歩中に出会う犬には唸ったり吠えたりするということですが、きっと庭先や塀の中にいる犬に対しては相手が襲ってこられないと安心しているからだと思います。
そのような状況とは違い散歩中に出会う犬は、近づかれる危険性があるためきっと必死に吠えて防御しているのでしょう。

たぶん、しつけ教室で行った“吠えているときにマズルをリードで強く叩く”という行為によって、『他の犬がいると嫌なことが起きる』と学び、他の犬を見ると不安になるようになってしまったのでしょう。

この状況を改善させるためには、''『他の犬を見ると良いことがある』''と教え直すことです。
詳しい方法についてここだけでお伝えすることはできませんので、簡単にアドバイスさせていただきます。

一般的なやり方は、最初は犬に出会わない道を選んで、「名前を呼んで飼い主さんの顔を見たらご褒美を与える」という練習をします。
「名前を呼ぶとすぐ顔を見る」というようになったら、他の犬と十分距離を取った状態で柴ちゃんが他の犬を見たら名前を呼んでご褒美を与えます。
※“十分な距離”とは、ワンちゃんが不安を感じない(=吠えない)距離。
そして、徐々に距離を縮めて練習していきます。

この練習を続けると、『他の犬と出会うと(名前が呼ばれて)ご褒美がもらえる』と覚え、吠えなくなります。

ただし、不安や恐怖心がある場合はそのようになるには非常に時間がかかります。
1年はかかると思ってください。
もしご自身でトライしても思うように改善しなければ、犬の行動学に詳しい専門家に直接アドバイスをしてもらってください。

焦らずに根気良く練習すれば改善していきますので、「他の犬は良いもんだ♪」と教えてあげてください。