対象:リフォーム・増改築
深澤 熙之
建築プロデューサー
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手入れ次第で家は50年60年はもちます。
はじめまして和歌様
昭和アルミグループ代表取締役兼全国住宅優良企業促進支援協会の深澤煕之と申します。
早速ですが質問の件回答させて頂きます。
結論から申し上げまして、今築28年の住宅と言う事ですが、手入れ次第で更に30年や50年は充分持つようになります。
家の耐久年数である寿命が長持ちするかどうかについては、住宅に使われる木材の環境が良い環境は悪い環境であるかであります。
今。話している事柄は木材を躯体等に使用して建ててある、木造軸組工法または2×4工法についてを例にしてお話をしていますが、コンクリート住宅や鉄骨住宅にも準じて言える事柄です。
住まいの中の空気などの環境が良い家は家にとっても良い環境で家は長持ちがします。
日本のような温暖地方の場合は湿気の多い地域ですので、その湿気のコントロールが良い家は長持ちがしますし、湿気がこもりやすい家は家の寿命は短いですし、家の中の空気などの環境はよくありません。
家が長持ちする家=環境の良い家と比例します。
また、そういう家にするにはどのくらいの予算があかかるかという事ですが、実際にどのような立地条件でどのような素材を使用し、どのような構造で建ててあるかによって、リフォームの費用もかなり変動しますので、実際に見てみないとわかりません。
今、わたしのところには築35年や築50年経った住宅にお住まいになっている方からのリフォームを相談されて、住宅の見映えや家の中の環境が驚くほど改善されて喜んで頂いている方も大勢いらっしゃいます。
その方々がされるリフォームの費用は300万円〜800万円と様々でございます。
ここでただ一つ言える事は無駄なリフォームを省く事です。
簡単に言えば、今の住宅にとって、後々資産として価値の上がるリフォームをされれば、とても素晴らしい、我々人間が生活していく営みの器である家になってきます。
補足
リフォームの方法には本当に奥深いものがあります。今ある家にとって、そしてそこに住む人にとってリフォームの仕方や方法はまちまちです。
なんか、抽象的な回答になって申し訳ありませんが、一番大切な事はそこにある家はお隣さんの家とは全く違うと言う事です。
1件1件の家に合わせて、そしてそこに住む人にとって、全く違うと言う事を認識してリフォームをする事でないかと存じます。
よくリフォームを検討する場合、内装は珪藻土が良いからそれを利用すれば良い、
エコの事を考ええれば、無垢の木材を使用すればそれで大丈夫だと言う事でなく、家全体の事を考えた上で、それぞれの部位、箇所で家全体にとって良い、影響を与えるような、素材や工法を利用してリフォームをされたら良いかと存じます。
質問の中でべた基礎にして断熱材を入れると言う事は施工としては可能な部分ですがベタ基礎にしてかえって、家にとって悪い環境を与えると言う事もありますので、よくよく考えられてからご判断をされたほうが良いかと存じます。
屋根や壁の断熱方法を高める上では一番大事な事は下手に高断熱にすると家全体がカビだらけになりますので、湿気がこもらないようにカビがでないようにしていかなければなりません。
高断熱及び高気密は湿気や結露の発生原因になるケースが多いので湿気をコントロールする工法が大事になってきます。
そういった湿気対策をしながら断熱効果を上げる方法を選択してご判断をされる事が重要です。
また耐震補強をする前に大事な事があります。それは今の住宅の大事な躯体である木柱などの部分の木材の環境です。耐震補強しても木材が腐食するような環境ですと、地震対策としては意味がありません。
参考になれれば幸いに存じます。
参考サイト
昭和アルミグループ総合サイト
昭和アルミインターナショナル:外壁リフォームドットJP
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この回答の相談
築28年の中古戸建ての購入を検討しています。土地が広めで建坪もあるのでリフォームをすればいい家になるなと思うのですが築28年というと耐震面でも居住性の面でもかなり厳しいのかと思いま… [続きを読む]
和歌さん (神奈川県/37歳/女性)
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