対象:リフォーム・増改築
各務 謙司
建築家
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屋根裏断熱の2つの方法
屋根裏の断熱材についてのご質問ですが、前の方の回答と同じく、大丈夫だと考えます。
ただ、屋根裏の断熱材には2通りの考え方があるので、それを整理しておきたいと思います。
まず天井上に施工する断熱材は、2階室内の温熱環境を改善する事に役立ちます。特に冬の暖房を逃さない上では重要です。ただ、夏の日射による暑さにはあまり効きません。屋根から常に熱が供給されるので、屋根裏の音頭が高くなってしまうので、幾ら冷房を掛けても効かなくなってしまうのです。
もう一つは屋根裏に貼る断熱材です。これは夏の暑さに有効です。屋根裏に熱が溜まるのを防ぐ事が出来るからです。
これら両者を組み合わせて、かつ壁や屋根裏の空気が上手く流れるように施工する事で、2階の居室の温熱環境は格段に良くなるとハズです。
参考写真は奥に見えるのが屋根裏の断熱材で、壁にはめ込まれている断熱材はこのまま天井裏を包むようになります。
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この回答の相談
先日、屋根裏に物置を作ろうと屋根裏にあがったところ、天井に断熱材などが無いのが気になりました。家は築20年の木造軸組工法の2階建てで、天井はつり天井です。屋根に隙間はたくさんあります。
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しゅりんさん (兵庫県/37歳/男性)
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