矯正について

高田さん　こんばんは。

歯科医師の金田竜典です。

まず
1、“何歳でも矯正はできるか”ですが、
歯を支えている歯槽骨の状態により、治療の可否が決まります。歯周病が進んでいる患者様は歯槽骨も減少していることが多いので、骨の中に埋まっている歯を動かす矯正治療は難しくなります。
また、加齢と共に体内代謝も位下していることが多いので、歯の動くスピードも若い人に比べると遅くなる可能性はありますが、矯正治療可能かどうかは、実際の年齢とは関係ありません。

2、“肩こりも治ると書いてある新聞を読みました”ですが、
矯正治療として咬み合わせを治したからといって、肩こりや頭痛が治るとは限りません。
現在も直接的な因果関係はないと論文等で報告されています。

3、“高齢者の場合はこれは選択しない方が良いとか、制限はでてくるのですか”についてですが、装置の選択は、咬み合わせの状態によって異なりますので、年齢による制限は基本的にはありません。

4、“矯正の満足度も若い人ならレベル10まで矯正できるが、レベル3あたりで我慢で終ってしまうとか、ありますか”についてですが、
歯や歯槽骨、現在の咬み合わせの状態から矯正治療だけで全て完璧に治すより差し歯やブリッジを利用した包括的な治療の方が負担が少ない場合もあります。

近医矯正専門医があれば、セカンドオピニオンを聞かれてはいかがでしょうか。