対象:経営コンサルティング
インナーにとって「見える化」は必要です
創業から5年間、多数の企業が生まれてはつぶれて行く中で、会社を維持してこられたのは、創業メンバー同士の意識が暗黙のうちに共有されてきた証だと思います。確かに、売上や利益が順調であれば、会社は維持できます。でも、理念やビジョンをわかりやすく言語化することは次の2点で有効です。
その1。会社を経営していれば、山もあれば谷もあります(それが普通です)。理念やビジョンが威力を発揮するのは、「山」の時よりも、むしろ「谷」の時なのではないでしょうか。順調なときにはまとまっていた仲間や社員たちも、苦しくなると、気持ちがばらけだすのが人の常。策定した理念やビジョンは、苦しいときに、立ち戻れる共通の原点になります。
その2。会社で働く人たちは、現在地点に留まっていたいわけではありません。今日よりも、明日の方が良いと思いたい。当然ですよね。それなのに、自分の乗っている船の向かう先がわからないと不安になり、「果たして自分はこのままこの会社にいていいのだろうか?」と思ったりするものです。自分が望む未来像と会社の未来像がリンクしているかどうかを知りたいのです。
つまり、理念やビジョンを明確にすることは、外に対してももちろん重要なのですが、それ以上に内に対して重要なのです。
理念やビジョンを策定する上で重要なことは、
・それを共有するためのプロセス
・誰もが語れるわかりやすい言葉
・所属員の夢や未来像とつながりのある形での見える化
です。理念やビジョンのほかには、行動指針や文化などを明確にすることも必要かもしれません。
活用の方法としては、
・サイトに掲載する(インナーの自覚を高めるため)
・採用前に衆知する(こんなはずではなかったということが回避できます)
・定めたことと違うことを誰かがやったら、怒る(怒る根拠とする)
・描いた理想像に対して、実現状況を常に確認し、改善の糧とする
etc...
以上です。参考になれば幸いです。
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10名ほどのスタッフと一緒に、パソコン教室を事業の中心とした、IT困りごと解決の会社を経営している者です。設立から5年間、地域に密着しながら活動をし、それなりに安定をした… [続きを読む]
boriさん (神奈川県/36歳/男性)
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