対象:リフォーム・増改築

深澤 熙之
建築プロデューサー
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断熱リフォームには湿気の流れが重要です。
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おはようございます。タケサン様
外断熱リフォームを専門にしています。昭和アルミグループの代表の深澤煕之です。
タケサンさんの今の状況を推量してみますと住宅の中に湿気がこもって、熱気もこもってしまっている状態のように見えます。
まずは天井裏の断熱材がもし、隙間がなく敷き詰めてあるとすれば、下の階及び部屋の熱気がその断熱材の部分で熱気がたまり、こもってしまているのではと推定されます。今の状況では夏は暑く、逆に冬は屋根裏に湿気や結露が充満している状況になってしまうと想定されます。
住宅の断熱リフォームに於いては暖かい湿気を自然と外へ排出するような環境を作ってあげる事です。
断熱リフォームをするには家の中で湿気を閉じ込めてしまうような方法ですと逆に夏は暑く、冬は壁の中に湿気や結露が発生して、それほど断熱効果がなかったりするケースが殆ど多いです。
米国など遮熱シートなどを利用しているケースがありますが、日本のような湿気の多い、温暖地方では、その使い方を間違えるととんでもない状況になり家が湿気だらけ、カビの発生原因を多く造り、シックハウス住宅になってしまいます。
断熱リフォームは熱の伝導率とか気密性のデーターでは計れない、逆にそれを中心に考えると家を逆に駄目にしています。
断熱リフォームをするには長年の実績と経験が必要です。屋根裏によく強制換気機をつけて、強制的に熱気や湿気を排出をしようとしている住宅も数少なくないのですが、新築時にお金をかけてそのような設備をつけた新築住宅でも、カビに敏感な奥様は1週間とも住めなくなったというお話を聞いております。
断熱リフォームをするには強制的に湿気を外へ排出するには、暖かい湿気をゆっくり外へ自然と排出され、夏は熱気がこもらないように、冬は熱損失が少なく、暖かい湿気を外へ排出する構造にする事がポイントです。
補足
すみません。
上記の「湿気を強制的に湿気を外へ排出するには」 は表記を間違えており、
「外へ排出するよりは」です。失礼しました。
日本では昔からある伝統ある工法の住宅は先人の知恵と経験が生かされ、家にとっても そこに住む人にとってとても良い環境でした。
そして現代の家は省エネという意味で高断熱化という事で断熱材が普及してきたのですが、その断熱の方法が住宅内の空気汚染や住環境の悪化、しいてはシックハウスという住宅を生んできました。最近はエコリフォームというブームになっていますが、まずはこの断熱の方法や湿気の問題を解決する方法を先に考えないとせっかく、エコリフォームという事で無垢の木材やからだにやさしい素材を使用して住宅をリフォームしても住環境を悪化させている根本を改善していかないと何もなりません。
このコーナーの回答に於いて文字制限がありますので、下記に参考サイトを列記しておきますので参考にして下さい。
昭和アルミ公式ブログサイト
昭和アルミインターナショナル・外壁リフォームドットJP
評価・お礼

タケサン さん
とても詳しくご回答していただき、ありがとうございます。
断熱、遮熱といっても、いろんな事が複雑に絡み合ってるのですね。
もっと、勉強しなくてはなりませんね。
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