対象:住宅設計・構造
村上 春奈
建築家
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別荘を計画する上での注意点について
こんにちは。すでに多くの方が回答されていて重なる部分も多いと思いますが、参考まで。
現在、うちの事務所でも軽井沢で別荘の設計をしていますが、
信州ですと冬場は気温が低く凍結するので、留守にすることの多い建物の水回りの設計は特に注意が必要です。そして、湿気が多い場所では家がすぐに傷んでしまうので、換気や除湿の計画も大変重要です。屋根の形状をシンプルにし、軒をしっかり出すなど、メンテナンスに手間のかからない計画も入念にしておきたいところですね。
寒冷地では冬場も別荘を利用するのかどうかで、設備計画や断熱計画がかなり変わってきます。最近は寒冷地でも1年を通じて利用したいという方が多いようですが、冬場に積雪で車が通行できない所もあるので、あらかじめ調べておくと良いでしょう。
また、敷地が海に近い場合などは、条件が変わってきます。潮風を受ける土地の場合、外部に錆びやすい金属を使用したり、なるべく鉄骨造は避けるべきでしょうね(これは別荘以外でも言えることですが)。強風が吹く場所では、風の通り道の工夫や屋根形状を検討する必要があると思います。
土地探しについては、建築家に事前に相談されるのが宜しいかと思います。
土地を一緒に見て、そのロケーションをいかに生かせるか相談しながら、最もイメージに近い土地を購入できるといいですね。また、その土地の条令などによる制約があったり、地盤の善し悪しによっても建設コストや安全性に大きく関わってくるので、なるべく早期にそれらの情報を知っておくことが望ましいです。
別荘では、日常からちょっと離れ、真からリラックスできる、ゆるやかな時間を過ごしたいもの。そのためにも、なるべくメンテがしやすい(欲を言えばメンテを楽しめる)建物にしておくことが大事ですが、やはり頻繁に別荘を利用して、建物を可愛がってあげるのが一番ではないでしょうか。
村上建築設計室
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現在都内のマンションに住んでいますが、数年後子どもが大きくなったら、信州などの自然が多い地方で別荘を持ち、ゆっくりと夫婦で過ごすのが夢です。
そこで、質問なのですが、一般の住宅… [続きを読む]
All About ProFileさん
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