ディメリットがご自身のメリットになれば「買い」

おそらく、変形であることとお寺のそばであることが不人気の原因かと思われますが、敷地面積が広すぎると割高感が強まり売れなくなる傾向もあります。

変形敷地は一般的には嫌われる傾向にありますが、逆に、工夫次第で面白い計画になる可能性もあります。

整形で日当たりも良く接道条件も良い優等生的な土地の場合、当然価格的には高くなり、建築条件付になる場合も多いですが、何かディメリットがあっても、それをメリットに変える要素があれば、割安の土地を手に入れることができ、計画上もユニークなものができます。

ただし、その場合はハウスメーカーや工務店よりも設計事務所、それも腕のある設計者に依頼することが不可欠です。敷地の生かし方というのは、考え方や力量がモロに出やすい部分だからです。

風水については、信じる信じないは人それぞれだと思いますが、あまり杓子定規に考えるのはどうかと思います。例えば古い町でも町家などは道路を挟んで向きが変わりますが、向きが逆になってもちゃんと成立しているわけですし、昔の家は風水に則りつつもそれをうまく運用する知恵もあったのです。

あとは、以前お墓であった場所であるとか、「いわく付き」の場合もありますが、そういう要素をどれくらい気にするかは人それぞれでしょう。

結局、最終的には他の方も指摘されているように、土地のたたずまいというか雰囲気が気に入るかだと思います。気に入る土地で一般的なディメリットがむしろご自身のメリットになれば、「買い」でしょう。