対象:ペットの医療・健康
RE:軟口蓋
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軟口蓋過長症は短頭種とキャバリアで多くみられる先天性の病気です。発症する動物は生まれた時から素因を持っていますが2〜3歳で症状が明らかになることが多いです。
症状としてはいびきのような呼吸音と、呼吸困難、特に息を吸うときに苦しくなります。また、嚥下の時に呼吸が苦しくなり、嚥下困難の症状をしめす動物もいます。過長した軟口蓋と、そのために起こる気流の乱れは周囲の粘膜に炎症を起こし、呼吸困難が続くことで喉頭軟骨が虚脱してしまう病気へと発展することもあるので、早期の外科的治療が推奨されます。
ただし、いびきのような、あるいはガーガー言うような呼吸音は全て軟口蓋過長症というわけではありませんので注意が必要です。声門、喉頭あるいは気管の部分に腫瘤があるような場合も同様の症状がみられることがあります。また、逆くしゃみといって、若齢の動物で原因は分からない発作的呼吸音がみられることがあります。軟口蓋が過長しているかどうか、麻酔下でしっかり確認することが必要です。
外科的治療としては、過長した軟口蓋を切除する手術を実施することになります。手術後の炎症で気道の粘膜が腫れて呼吸困難になることがありますので術後2〜3日は注意が必要ですが、多くの場合こういった合併症は起こらず、リスクは少ない手術と言えるでしょう。ただし併発疾患がある場合(喉頭虚脱や気管虚脱)は、そちらに対する治療を行わなければ呼吸困難の症状は改善しませんので、これらの有無もしっかり確認しながら治療を行う必要があります。
ジャック・ラッセルは軟口蓋過長症の好発品種ではありませんので、本当に軟口蓋過長症であるのか、併発疾患はないのか、確認を行い、軟口蓋過長症である場合は早期の手術をお勧めします。
評価・お礼
spry さん
お返事ありがとうございます。
ガーガーいう発作があるのは、まれに見るだけなので手術する必要があるのか不安でした。
しかし併発疾患があるかもしれないと聞き、やはりもう一度しっかり獣医さんの見解を聞き判断したいと思います。
アドバイスありがとうございました。
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