対象:新規事業・事業拡大
田邉 康雄
経営コンサルタント
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本業に関係のない事業には手をださないことです。
「事業が安定してきので、''新規事業''への乗り出しを・・・」
は、大変優れた考え方です。「身体の元気な内に養生する」という懸命な策に通じます。
その時に注意すべき点を申しあげます。自社の本業に関係のない''新規事業''には手を出さないことです。バブル期は自社の本業に関係のない''不動産投資''に走った企業が破たんしました。
「自分の財産を大切にする」
ということです。
この前提をおけば、「''新規事業''への乗り出し」ということは、私が得意とする「''事業転換戦略''」と同一です。
以下私が「''事業転換サポー''ト」を行う場合のひとつの例を示します。''中小企業診断士''のサポートの内でも重要なものです。
なぜなら中小企業の特徴のひとつは「変わり目が早い」という点にありますからこれをサポートできないと工業部門の''中小企業診断士''は務まりません。
――さて新規事業のネタを探すためのプロセスを紹介します。
まず''外部環境分析''を行って将来環境の予測を行います。同時に一方企業''内部資産分析''を行って自社の評価を行います。そして続きます。――
「危機感」⇒「動機付け」⇒「内部分析」⇒「外部分析」⇒「要件」⇒「絞込み」⇒「企画」⇒「計画」⇒「解決」⇒「意思決定」のプロセスです。
ここで「内部分析」とは自社の「強み」と「弱み」の分析です。そして「外部分析」とは環境の「脅威」と「機会」の分析です。これら4つの英語の頭文字をとって''SWOT''分析といいます。
以上のプロセスを平たく言うと。――
「このままではだめだ」⇒「何かやらねば」⇒「わが社の強みと弱みは?」⇒「現状維持(無策)の行き先は?」⇒「わが社に何ができるか?」⇒「これは面白そう」⇒「そのイメージはこうだ」⇒「こうすればやれそうだ」⇒「ここがネックだ」⇒「よしやろう」です。
もちろん決断するのは中小企業の社長です。
以上のプロセスは私自身が辿った道です。
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この回答の相談
中小企業を経営しております。事業が安定してきたこともあり、新規事業への乗り出しを考えています。新規事業に取り組むにあたってのポイント、注意点などについて教えてください。また、実際に… [続きを読む]
All About ProFileさん
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