対象:心の病気・カウンセリング
パニック障害
パニック障害は100人中2〜3人が発症するといわれ、決して珍しい病気ではありません。
女性が男性の2倍以上で、発症年齢は20歳代前半〜30歳代前半が多く、10歳代後半から60歳前後まで幅広い年齢層にみられます。遺伝的素因との関与も考えられ家族性に現れる傾向があります。
パニック障害は、発病早期に専門医の診療を受ければ治りやすい病気ですが、身体症状が前面に出るので、心臓や脳、呼吸器などの病気と間違えられて、適切な治療がされていないことがあります。中には治らないからと、いろいろな診療科や病院を渡り歩いている患者さんもいます。
***パニック障害治療のポイント
早期の治療を受ける事が大切です。
パニック障害は、早期に診断・治療を受ければ治りやすい病気なのですが、精神の病気と気がつかずに、適切な治療が行われないまま重症化、難治化するケースもみられます。できるだけ早く専門医の診察を受けることが大切です。
***薬物療法と心理療法が有用
パニック障害の治療は、薬物療法と心理療法で行われます。
発症当初は検査と鑑別診断に重点を置き、診断が確定すれば、ただちにパニック発作の消失をめざして薬物療法が行われます。
抗うつ薬を中心にして治療を行いますが、予期不安などを和らげるためと効果発現が早い点から抗不安薬も併用します。なお、パニック発作が消失すれば、抗不安薬は減量・中止し、抗うつ薬の単独療法に切り換えます。
薬物療法には支持療法などの心理療法を併用し、広場恐怖が続くようであればエキスポージャー療法などの訓練療法( 認知行動療法 の一種) 、あるいは心理的な原因がはっきりしている場合は分析的心理療法も行い、薬物療法から心理療法へのウエイトを高めていきます
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この回答の相談
ある時、満員電車で発作と動悸、吐き気などをもよおし、倒れいてしまいました。それ以来、会社にもいけなくなり、医師の診断の結果「パニック障害」と診断されました。なぜパニック障害を発症するので… [続きを読む]
All About ProFileさん
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