アニマルセラピーの効果
海外ではAAT(アニマル・アシステッド・セラピー=動物介在療法)、AAA(アニマル・アシステッド・アクティビティ=動物介在活動)、AAE(アニマル・アジステッド・エデゥケーション=動物介在教育)などと定義されており、アニマルセラピーはAATに当たります。
私が「家庭犬しつけインストラクター」の認定を受けている(社)日本動物病院福祉協会は、介護施設や老人ホームなどを訪れるAAA(=CAPP活動)を広く行っています。
さてご質問の内容ですが、これはAATそのものではなく「犬を飼うことによってお年寄りに何かしらのいい影響があるか」ということだと思います。
犬と触れあっていると血圧が下がる、心臓病患者では犬を飼っている人の方が長生きなど、「人間にいい影響がある」というデータは数多く存在します。
実は私は数年前、脳科学者の川島隆太先生(今やニンテンドーDSのソフト監修や脳の本で大有名人)の元に出向き、「犬を触っているとき人間の脳はどうなっているか?」という実験のお手伝いをしたことがあります。
結果は、川島教授もびっくりしていましたが、被験者全員の脳の前頭前野が活性化するというものでした。
川島教授が監修しているゲームソフトや本は、それを行うことで「脳の前頭前野が活性化する」ことを、脳が鍛えられる、脳の老化が防げる、というその根拠としています。
すなわち、そこから推定するに犬とのふれあいは確実に「脳の老化防止」に役立つ。
ですから、お母様のために犬を飼うことはとてもいい影響が期待できるということです。
しかしこれには条件があります。
触れあう対象が「穏やかな犬」であると言うことです。
そのためには、飼われる犬の資質をよく見ることです。そして、しつけ方教室などに通われて(お母様ではなく、ご家族がですよ)、しっかりとしつけてゆくことです。
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「アニマルセラピー」という言葉をよく聞きますが、実際はどんな効果を期待できますか? 年老いた母のために、話し相手として子犬を飼おうと検討しています。最近母が元気がないことも、飼う… [続きを読む]
All About ProFileさん
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