対象:会社設立
田邉 康雄
経営コンサルタント
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信頼関係の程度によって配分を決めましょう。
Jonathan様
まず50%のオーナーシップとは「株式50%保有」を意味すると理解します。その上で、――
「''意思決定''」する際に意見が分かれたとしましょう。すると結論がでないことになります。
―― 私が''三菱化学''に在籍していた頃、外国企業と合弁会社設立に関して交渉を重ねた経験があります。その際、50%を境にして攻防戦を展開しました。50%とは大きな意味をもつのです。
外国企業の中には、51%を確保しなければ合弁企業は設立しないということを会社方針として定めている企業もありました。それほど50%という線は大きな意味を持つのです。
―― 2005年に商法の「会社編」が廃止され、新たに「''会社法''」が制定されました。その結果、資本金1円で株式会社を設立することができます。
''起業家''にとって越えるべき障壁が低くなった点は大歓迎ですが、低くなった分だけ起業の際の構想が安易になるのではないかと私は個人的に危惧しています。
具体的には利益が出た場合の配分や、逆に損失による会社解散などに関する「''意思決定''」に問題を残したまま起業スタートするのでがないかとの危惧です。
―― 私は妻とともに有限会社''田辺コンサルタント''・グループを設立する際、妻とよく話し合って株式の殆どを妻が出資することで合意しました。そして代表取締役は私、田邉康雄です。
揺らぐことのない信頼関係が確立していつ場合は、このような合意が成立するという例のひとつとして御参考にしていただくと幸いです。
表現を変えて言いますと信頼関係が揺らぐ恐れのある場合には、このような持ち株比率は危険です。大きな''リスク''をともないます。
以上のような情報を御参考にされて「50%」問題に対処されることをアドバイス申し上げます。
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この回答の相談
近い将来、会社設立したいと考えていますが、会社のオーナーシップをどのような配分、またはルールにするかで悩んでいます。 パートナーは、外国人の女性で、年齢も若く、技術もそれほど高… [続きを読む]
jonathanさん (神奈川県/39歳/男性)
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