対象:住宅設計・構造
敷地の排水ルートを確認してください!
道路より地盤が下がっている場合、一番問題となるのが排水のルートです。
汚水・雑排水などの生活排水はポンプUPして道路側の公共排水管へ排水することも出来ますが、地盤の雨水排水は大量となります。住宅規模ではちょっと負担の大きな設備となります。
また、行政により雨水のポンプUP排水を認めない地域もあります。(事前確認が必要)大抵の場合、地盤の低い隣地を通過し、勾配下の道路にある排水管へ接続します。しかし、排水管が通過する隣地の了解を得なければなりません。
建築的には大きな問題はありません。前出の回答者のおっしゃるとおり、2階レベルをアプローチとして高低差を活かしたプランニングを検討されれば宜しいと思います。
参考として・・・写真は道路より7メートル下がった敷地に建築した作例です。ここでは3階レベルへアプローチブリッジを架けアプローチ玄関としています。
道路より3m低い地盤のメリット/デメリットを以下に整理します。
メリット
1.北側道路の場合、道路斜線・北側からの高度斜線の影響を受けにくい。北側の屋根のデザイン等、自由度を増し階高や天井の高い家が可能です。
2.南側が開けているとのことですから、日当たりの良い住み応えの良い土地と思います。レベル差による多少の問題はあったとしても私はこのようなロケーションが好きです。
3.前出の回答者のおっしゃるとおり、土地代が相場よりややお得かもしれません。
デメリット
1.排水ルートの事前確認が必要。
2.駐車場を設ける場合、鉄骨造またはRC造が前提となる。この点はコストに影響します。
3.既存擁壁の安全確認が必要。宅地造成法を担当する行政へ事前協議が必要。
4.もとの宅地は、斜面地を造成した土地と思いますので、敷地地盤も一部盛り土の可能性があります。地盤調査の上、基礎の築造について検討が必要です。
ご参考となれば幸いです。
回答専門家
- 運営 事務局
- ( 東京都 / オペレーター )
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
(現在のポイント:2pt)
この回答の相談
今、土地探しをしているのですが何件か物件を見た中で良さそうな物が、北側道路で道路面より水平に3M位落ち込でいます、南側は開けています。この場合は道路面と高低差の無い土地に比べると建築コストは高く… [続きを読む]
tomo_r3さん (神奈川県/33歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A