対象:ペットの医療・健康
ひも状異物に関して
初めましてアレス動物医療センターの沖田と申します。
さて、実際の手術がどうだったかはわからないのですが、「腸閉塞」と「ひも状異物による腸閉塞」はリスクが全く違います。
年齢などにもよりますが、消しゴムや石などの一つの塊が腸に詰まっている場合の手術のリスクはそれほど高くないのですが(それでも胃を切る手術よりはかなりリスクが高いのですが)、ひも状異物は非常に危険です。
獣医学書などでもひも状異物の手術での死亡率は30%と書かれているものもあり、獣医師にとって一番怖い異物です。
飼い主様からすると同じ「腸閉塞」という認識になるとは思うのですが、少なくとも通常の腸閉塞とは全く危険性の異なるものだとご理解いただければと思います。
私自身もひも状異物の腸閉塞で、過去に助けてあげられなかった子がいます。
だからと言って飼い主様の無念や悲しみが和らぐものではないと思うのですが、「ひも状異物」は、本当に危険なもので、手術でも助けてあげられないケースは多々あるというのは確かです。
あまりお役に立てる返答でなく申し訳ありません。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
回答専門家
- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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この回答の相談
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kanaaa5322さん (宮城県/28歳/女性)
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