気持ちを汲んであげるような関わり方を試してみてください

はじめまして。心理カウンセラーの田尻と申します。

ご相談について回答させていただきます。

＞彼に、仕事の愚痴はやめて。とはっきり言えば
＞この私のイライラは解消出来るのでしょうか。
＞将来結婚もと考えたりするのですが、あまり前向きには考えられません。

愚痴をやめてもらえれば、イライラは解消できるかもしれません。
ですが彼にとってはストレスを解消する機会を失うことになるでしょうから、お二人の関係が悪化してしまう可能性もあります。
ですので今回は別の方法を提案させていただきます。

彼はお客様のアドバイスを否定したり、あるいはいつも辞めたいという気持ちで話を終えるなどしていることから、彼のニーズは問題の解決よりも「気持ちを受け止めてもらえる」ことのように思えました。

仮にそうだと致しますと、おそらく最も有効な対応方法は、専門的には「傾聴」と呼ばれる、決して彼の考えを否定することなく、むしろ積極的に理解を示すような態度を取ることです。

ですがこの方法は、私のような心理職に携わる者が用いる、それなりにトレーニングが必要なテクニックですので、もしご存知なければ例えば「それはひどいね」というように、気持ちを汲んであげるような関わり方を試してみてください。
（コツはとにかく彼の話を否定せず、理解することに集中することです）

この対応だけでも、彼のストレスが深刻なものでない限りは、これまでよりも短時間で彼の愚痴は収まるはずです。

ですがもし気持ちを汲んであげるような対応をしても、彼の仕事の愚痴が以前と変わらないレベルで続くようでしたら、要因は複数考えられますが、それは彼のストレスのレベルの深刻さを示していると考えられます。

ですのでその場合は専門家のサポートを受けた方が、早期の解決につながるかもしれません。
なおこの場合も彼が専門家のサポートを拒むようでしたら、説得するのはかなり難しいと考えられますので、代わりにお客様が相談されてもかまいません。

実際、私の元に相談にいらっしゃる方の半数近くは、お客様のようなお立場の方ですので。

今回は結婚の話もされてましたので、お二人の関係改善を念頭にアドバイスさせていただきました。
提案が功を奏することを願っています。

ですがくれぐれも無理はなさらずに、ご自愛なさってください。