住宅ローンの審査と購入タイミングについて

ie様
はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
ご質問いただきました件ですが、ご年齢に関しては問題ありません。
一般的な説明になりますが、申込は60代でも対象となります。
完済時の年齢が決められており、現在の年齢から逆算した年数を借入期間と
するのが一般的です。
多くあるのが80歳完済なので、現在53歳であれば、最長26年の
返済期間となります。
それ以降は年数ごとに借入期間が短くなり、月々の支払額も大きくなります。
返済比率の関係もあって、融資額が少なくなる可能性がありますが、
年齢的には大丈夫です。

危惧されるポイントとしては、年収的には400万が一つの目安となりますので、
定年時のお仕事や収入面、また、ご年齢的に病気を患ったりしてしまうと
団信の加入が出来ない等、審査にも影響が出てくる点がございます。
そういった点からは、将来的に購入をお考えでしたら早いことにこした事は
ないかと思います。

また、購入を数年後にというお考えでしたら、お子様のご年齢的にお金のかかる
イベントも増えてくるかと思いますので、万一、クレジットカードや消費者金融を
利用する機会が生じた場合、その返済状況が審査結果に影響することもあります。
車のローンなどもあれば、完済することを条件にされることもありますので、
将来的なお子さまの入学・卒業のタイミング、受験の時期、ローンによる車の買い替え
などと重なり資金繰りに苦労しないよう考慮することも重要になります。



なお、将来的な借り入れや支払い、賃貸状況や賃料相場に不安・不明点が
あるようでしたら、ライフプランの作成をお勧めします。
「将来の夢」や「老後の生活設計」は人それぞれで、ベストな資金計画も
100人いれば100通りあります。
どんな物件購入が良いかも、その人の家族構成・ご家族を含めたライフプラン、
今後そこに住み続けるのか、数年後実家などに戻って売りや賃貸に出す目論見は
あるのか、老後は夫婦だけでマンションなどを買い替え移り住みたいのかなどで、
将来失敗しない為の物件選びの優先順位が変わってきます。

必要なボリュームの物件は希望エリアにあるのかどうか、その規模の物件の
数十年後を想定した賃料相場や賃貸状況も、求める物件や人生設計が具体的であれば、
より的を得たリサーチと提案にもつながります。

大きくなったお子様と、独立するのか同居するのか、その時の状況にあった物件を、
その時になってから考え、お子様とのペアローンで組むと言う選択肢もありますし、
ie様の身に万が一のことがあっても、家族に住居は確保できるよう団信加入の
見込める現在の購入が優先というお考えになれば、将来的に賃貸売却を考えた場合含め、
現在の購入でベストな物件はどういったものかということになります。
10数年後に賃貸に出すなら新築でなく、資産価値の目減りが少ない築浅の中古物件が
良いと思われるが、希望エリアにある該当物件はどうかなど、求めるものとその比重を
明確にすることで、適した購入プランを検討できます。


ご家族の成長や将来的な家族構成・同居人数等の変化もある為、購入のタイミングに
関しては迷うところも多いかと察します。
不動産の購入判断にライフプランを取り入れている不動産会社は少ないでしょうが、
そういった不動産会社も増えてきていますので、是非、購入前の指針にご検討して
みては如何でしょうか。
ie様にとって安心安全なマイホーム購入の実現に役立つアドバイスとなれば幸いです。

以上、ご参考になりましたでしょうか。
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