対象:インプラント・歯科口腔外科
局所麻酔アレルギーではなくおそらくは神経性ショックかも・・・
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つくばつくばオーラルケアクリニックの飯田と申します。歯科で用いられる局所麻酔にはいろいろな商品がありますが、防腐剤などの添加物にそれぞれ若干の違いはあるものの、主成分たる麻酔薬は大体キシロカイン(薬品名リドカイン)が用いられています。
そしてリドカインのアレルギーは「絶対に無い…」とは申しませんが、以前に私が検索した限りにおいては本邦における症例報告ほとんどありませんでした。また、麻酔の教科書には「アレルギーはない」とはっきり記載されているものもあり、構造的にアレルギーの心配はほとんどないものと考えられます。仰る通り麻酔薬ではなく添加物のアレルギーもないとは申しませんが、休憩しただけで短時間で回復している経緯を考えるとアレルギーではなく神経性ショック(脳貧血様発作、血管迷走神経反射ともよばれる気分不良)ではないかと思います。
アレルギーの検査については、ツベルクリン反応を調べる時のように少量のリドカインを皮下注射して反応を見る方法などがありますが、歯科治療時の麻酔注射で心臓がドキドキすることは自体はわりとよくあることで、珍しいことではありません。手前味噌で恐縮ですが、歯科治療における麻酔時の心臓がドキドキする事象について解説したコラムがありますので、そちらをご覧くださいませ。
<医学博士が解説>これってアレルギー?歯医者の麻酔で心臓がドキドキ (歯科麻酔)
https://mbp-japan.com/ibaraki/tsukuba-occ/column/800826/
茨城のインプラント専門歯科(歯科・口腔外科)/つくばオーラルケアクリニック
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評価・お礼
あつ森 さん
2020/05/03 03:43
とてもわかりやすいご説明ありがとうございます。
神経性ショックなら安心です。
ですがそれだと府に落ちない事がありまして、耳鼻科のキシロカインスプレーで喉が締め付けられて呼吸が出来なくなり血圧低下で救急搬送された事が気がかりで、スプレーでも神経性のショックは起きるのでしょうか?
補足ですが、その当時キシロカインは注射でするものだと思い込んでいたので耳鼻科で使うとは思わずにリラックスした状態でのことで、救急搬送された先の医師がどんな処置の後にこうなったのかと耳鼻科の医師へ問い合わせをしてキシロカインスプレーをした直後のことだと判明致しました。
飯田 裕
2020/05/07 09:57
確かに耳鼻科の診察では鼻の中に器具を入れる前に、粘膜の表面を麻酔する意味でキシロカイン(リドカイン)をスプレーしますね。鼻に噴射されたリドカインはそのまま喉に流れていきますので、のどが麻痺して何かが詰まった感じになりますが、そのことを仰っているのではないでしょうか?
口の中の治療も鼻の治療でも感覚が鋭敏な部分を触る治療になりますので、元々苦手意識を持っておられる患者さんも多く、治療前に緊張した状態で臨めば神経性ショックを起こすことがよくあります。
リドカインは元来、不整脈の改善薬でもあり、使用量を守れば安全性が高く、無痛分娩にも用いられています。虫刺されの市販の軟膏などにも含まれていますので、使用したことがあって問題なければアレルギーではないと思いますよ。
回答専門家
- 飯田 裕
- ( 茨城県 / 歯科医師 )
- つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
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以前、歯医者さんで麻酔をして数十秒後に全力疾走をした後のように心臓がドキドキし始め、椅子で横になっているのに回転系のめまいがグルグルして目の前がじわじわ暗くなり意識を失… [続きを読む]
あつ森さん (東京都/39歳/女性)
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