対象:住宅・不動産トラブル
回答数: 3件
回答数: 2件
回答数: 4件
構造体と外部からの雨水侵入
スタジオドゥカの畔柳です。
瑕疵担保責任保険は、基本的に基礎、土台を含めた構造体と外部からの雨水侵入に関する瑕疵を担保する目的ですので、浴室の水漏れはこの保険の範疇外と思います。
ただ、気になったのは、工務店が倒産したためアフターケアなどを受けることができない、という部分です。もともと、この保険制度が作られたのは、そういう施工者の倒産などにより消費者が受ける可能性のある不利益から消費者を守るために作られた保険制度です。
なので、もし施工者が倒産したとしても、構造体や雨水の侵入に関する瑕疵については、その修理代金は、保険会社へ直接請求することで100%支払われるはずです。引き渡しの時に受け取った書類などに、その保険法人が記載されていると思います。
国土交通省のホームページなどに、その仕組みが説明されています。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutaku-kentiku.files/kashitanpocorner/03-consumer-files/08-newhouse-about-low-items/02-insurance.html
ただ、前述のように、この保険でカバーされるのは構造体及び外部からの雨水の漏水に関する瑕疵です。
ですので、今ここで問題としている2階のバスルームの水漏れの原因が、構造体の瑕疵を原因としているかどうかを確認する必要があります。
例えば、梁と柱の接合が悪く、浴室が歪んでしまったために、浴室の防水/あるいはシールが切れて水漏れになった、とか、構造体の施工ミスにより配管が定まらず水漏れの原因となった、というような場合、修理もその根本の構造体の修理を必要とすると思います。
あるいは、そもそも基礎に重大な瑕疵があるために、建物の揺れが起きて浴室の水漏れにつながった、という場合もあるかもしれません。
そのような場合は、構造体や基礎の修理を必要とすることになりますので、そこには、瑕疵担保責任保険を適用することができるかもしれません。
設計者の方によくご相談になってみたらいかがでしょう。
ただし、木造住宅の瑕疵担保責任保険期間は10年と思いますので、その点はお気をつけください。
回答専門家
- 畔柳 美知子
- ( 東京都 / 建築家 )
- スタジオドゥカ建築設計室 管理建築士
時の変化を受け入れる揺るがない空間を
住宅/建築は、完成した瞬間から時の流れを受け、変化し、やがてオーナーのかけがえのない空間として熟成してゆきます。その為の空間を作るのが私の仕事です。また、特に、犬と暮らす住まいのアイデアをご提供しています。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
はじめまして。
現在、築7年の戸建て住宅に住んでおります。
設計事務所に依頼して、工務店に建ててもらいましたが、建って1年未満で工務店が倒産してしまいましたので、アフターケア等は何も… [続きを読む]
猫様様さん (神奈川県/38歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A