開業手続きおよび事業範囲の検討を進めましょう

POWEROFLIFEさん、ご相談ありがとうございます。
ご相談の趣旨は、ご自身の資格や経験を活かした起業に関するアドバイスが欲しい、ということですね。
そこで、POWEROFLIFEさんがこれから検討すべきこと・行うべきこと、について僭越ながらアドバイスさせて頂きます。

１．法人（株式会社）設立か個人事業主かの選択
法人（株式会社）設立の場合は、税金・信用度などの面で有利な反面、手続きや会計処理が個人事業に比べ煩雑になります。
　ご相談内容から察するに、まずはPOWEROFLIFEさんお一人での起業をお考えのようですので、まずは個人事業として立ち上げ、事業が軌道に乗った後に個人から法人に切り替える形が宜しいかと思います。

２.開業の手続きを行う
個人事業主としての「開業届」は、事業の開始等の事実があった日から１ヶ月以内に、納税地を所轄する税務署長に提出します。
「開業届」を提出することで、納税時に特別控除等の特典が付与される青色申告が可能になりますが、雇用保険の求職者給付（失業手当などと呼ばれるもの。開業したら失業状態ではなくなります。）が受給できなくなりますので注意が必要です。

３.業種によっては許認可を受ける
　起業する業種によっては許認可が必要な場合があります。
具体例を挙げると、マッサージ業は保健所、自動車運転代行は警察署、介護事業・保育所は都道府県、労働者派遣業・職業紹介業は労働局、などです。
　お考えの事業に許認可が必要かどうか、お確かめになった上で進めると宜しいでしょう。

４.事業のやり方や収入・支出の見込みを立てましょう
　POWEROFLIFEさんは、資格や知識、経験がおありのようですので、それを生かした事業について、以下の視点でお考えになっては如何でしょうか。

（１）どのようなお客様に、どのようなサービス（商品）を提供するか
　POWEROFLIFEさんが提供できるサービスを列挙し、それをどのようなお客様（高齢者、障がい児・者およびその家族、学生など）に提供するかを検討しましょう。

（２）どのように利益を生み出すか
事業は慈善事業ではなく、あくまでPOWEROFLIFEさんが継続して事業を続けていけるよう、一定の利益を確保しなければいけません。同じようなサービスを提供している、いわゆる同業者の価格とも比較しながら、サービスの提供価格を決定し、利益を生み出す事業としていくことが必要です。

（３）どのくらいの時間を割き、それによって、どれくらいの収入・支出を見込むか
POWEROFLIFEさんが現在、お仕事をされている時間、これから事業を営んでいくにあたって費やす時間を検討し、それによってどれくらいの収入および支出（月、年）を見込むか（いわゆる事業計画のようなものです）、予測することは非常に重要です。
現時点では詳細なものは難しくても、ある程度の見込みを立てることで、継続した事業を営んでいくことが可能になります。

５.相談窓口を活用しましょう
POWEROFLIFEさんのような起業を検討されている方をサポートするために、様々な専門家や公的機関があります。
その一例として、市区町村と民間の創業支援事業者（地域金融機関、ＮＰＯ法人、商工会議所・商工会など）が連携して運営する地域のワンストップ相談窓口があります。お住まいの栃木県の場合は、以下のホームページに設置場所が記載されています。
https://www.mirasapo.jp/starting/specialist/tochigi.html

また、栃木県よろず支援拠点として、以下の栃木県産業振興センターのホームページにて、栃木県内の各地で開催されている無料相談等の情報も掲載されています。
http://www.tochigi-iin.or.jp/index/1/10/1.html

なお、POWEROFLIFEさんが起業を検討している高齢者や障がい者福祉の仕事に関する相談窓口については、以下のホームページもご参考の上、ご検討下さい。
[栃木県ホームページ・福祉医療]
http://www.pref.tochigi.lg.jp/fukushi/index.html
[栃木県社会福祉協議会ホームページ]
http://www.tochigikenshakyo.jp/index.html

以上、このようなサポートを上手に活用し、POWEROFLIFEさんの事業が軌道にのり、ビジネスとして成功することをお祈りしております。