対象:住宅設備
吉田 武志
建築家
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撤去する可能性があるなら、可動式の収納棚で間仕切るのはやめる
はじめまして。栃木県宇都宮市で新築注文住宅とリフォームを行う工務店を経営しています。ヨシダクラフトの吉田と申します。
質問を読ませて頂きました。子供部屋を2つに分ける方法は色々あります。
結論として、将来撤去する可能性があるなら、可動式の収納棚等の家具で子供部屋の間仕切りを作るのは止めたほうが良いです。
代替案として、新築時は間仕切りを造らず成長して部屋が必要になった時に、シナべニアで子供部屋の間仕切りを造ることをおススメします。
この方法で5軒ほど子供部屋の間仕切り壁を造っています。
シナベニアの間仕切り壁のメリットは価格が安く、ボンドを使わないので将来施主本人が撤去することが出来て、かつ撤去せずにそのまま普通の壁として長く使うことも可能だからです。
子供部屋を可動式の収納棚等の家具で間仕切るメリットとデメリットと、シナべニアの造作壁リフォームの事例を見てみましょう。
■子供部屋を可動式の収納棚等の家具で間仕切るメリットとデメリット
子供部屋を可動式の収納棚等の家具で間仕切りを造るといのは、何となく良さそうだがデメリットが多いです。
最大のデメリットは家具を撤去しずらくなること。撤去した家具の持っていき場が無いのである。また、床と壁と天井にピッタリと合わせた造作家具にする場合は値段も高い。3メートル弱の長さの壁を家具にすると、家具の形態と材質にもよるが、安くても30万円程度はかかりそうである。
造り付けの可動式の収納棚にするにしても、家具の高さを天井一杯にすることは、無理があるだろう。天井一杯にすると移動させたときに天井に傷が付くからである。最低でも天井に3~4センチの隙間を空けて制作するしかないと思われる。
隙間が空くと音が漏れるし、天井一杯の高さの家具は動かしにくいから、子供部屋でしか使えない可能性が高い。
もともとの部屋に収納が無く、家具を撤去しない予定なら選択肢に入るかもしれない。遮音性を上げるには、必ずできる隙間を何かで塞ぐことである。
■子供部屋の間仕切り壁で一番のおススメは、シナべニアの造作壁リフォームです。
安く・簡単・強度があり・撤去が出来て・撤去せず長く使うことも可能だからです。
子供部屋の間仕切り壁作成事例をブログでご覧ください。
子供部屋を間仕切り壁で2つに分ける方法。後で1部屋に戻したいならシナべニアの造作壁リフォームがお勧め(可動式の収納棚等の家具で間仕切った場合のデメリットも書いてあります)
http://yoshidacraft.net/5951/
最新の子供部屋間仕切り事例はこちら。
(5軒目)子供部屋の間仕切り壁の造り方。将来1部屋に戻すなら、シナベニアを使った間仕切り壁がおススメ!画鋲やビスも簡単に打てるので、受験生にも使い勝手良好
http://yoshidacraft.net/12841/
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この回答の相談
はじめまして。
現在、新築住宅を建てるべくハウスメーカーさんと相談しているところです。
子供はまだ0才児が一人ですが、将来的には二人目も欲しいと思っており、子供部屋のレイアウトに悩んでいます。
最初… [続きを読む]
みやび777さん (東京都/37歳/男性)
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