RE:アイコンタクトをしないで手ばかりを見ます。
ペット行動コンサルタントSENDAの千田純子です。
我が家のヨークシャーテリアは11歳になりました。小型犬で、日本では愛玩犬として飼われているヨークシャーテリアですが、原産はイギリスで、ネズミ捕りの犬として改良されてきた犬でもあります。
テリアは、自立心が強く、服従心が高くないと言われています。つまり、飼い主の言うことを聞かすのが難しいということです。ご褒美があれば飼い主の指示に従うが、ご褒美がなくなれば言うことを聞かなくなるものです。
私もご褒美を使ったトレーニングで我が家のヨークシャーテリアをセラピー犬まで育てましたが、ラブラドールやプードルと違って、トレーニングには時間をかけて丁寧に行うことが必要でした。叱ったりすると余計に反抗的になったり、飼い主に対して恐怖心を持ちがちなので、トレーニングが難しいところがあります。
根気よく、繰り返し、行うことが大切です。服従心があまりないので、主従関係やリーダーシップでトレーニングをすることが難しく、そのトレーニングがそのヨークシャーテリアにとって利益があると教えていくことが必要です。そして、その行動が、習慣になるまで、無意識に反応できるようになるまで続ける必要があります。
ただ、生後10週齢というのは社会化期です。社会化期は生後3週齢から14〜16週齢までです。今社会化をするのに最も良い時期なので、おすわりや、お手を教えている時間があるのであれば、社会化をするために散歩に連れていくことをお勧めします。
おすわり、お手は何歳になっても教えることができますが、社会化は今の時期が最も大切です。ヨークシャーテリアの飼い主さんからは吠えやマーキングの問題の相談が多いですが、その中には、社会化期に社会化を行わなかったために起こっている問題が多々あります。
将来の問題行動を予防するために、今の貴重な社会化期の時期にたくさん散歩に連れて行って、人や犬や様々なものと良い経験をさせてあげてください。
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
生後10週目のヨークシャテリアを飼っています。家に来てくれて、2週間が経ちました。おすわり、おてができるようになりましたが おすわりをしてる時、お手をしてる時、名前を呼んだら来… [続きを読む]
ゾーイ55さん (千葉県/29歳/女性)
このQ&Aに類似したQ&A