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小川 正之

小川 正之
ファイナンシャルアドバイザー

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目的やご意向に合わせた金融商品選びをしてください。

2016/09/21 11:30
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5.0
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miyamiya407様

はじめまして。
私、マネーアドバイザーズトウキョウ株式会社の小川正之と申します。
miyamiya407様のもう一方のご質問の内容も踏まえた上で回答させていただきます。

「生命保険の契約を取り消したい」とのことですが、クーリングオフが可能な期間を過ぎている場合には簡単に取消をすることができません。
労力を要しますが、生命保険代理人の誤認勧誘とも言えますので生命保険会社に苦情として申し出てみるのも一つの方法です。それでも解決できない場合には金融ADR制度を利用するという方法もあります。保険業務に関する指定紛争解決機関は社団法人生命保険協会に申し出ることになるはずです。http://www.fsa.go.jp/policy/adr/
しかしながら、上記で解決できなかった場合や労力を掛けずに終わらせたいとのご意向であれば中途解約という選択肢になると思います。中途解約ですと今までの保険料が損失額となってしまいます。

無料のマネーセミナーからFPの個別相談に繋いで最後は保険加入(アクサのユニットリンクなど)というのは、保険代理店をしているFPのお決まりのパターンの一つです。そのようなFPは保険等の金融商品を販売して収入を得ていますので、miyamiya407様のような相談者様にとっては善い相談相手とは言えません。
死亡保障や医療保障などが目的であれば保険商品が有効な手段となりますが、‟老後の資産づくり・資産形成”が目的であれば保険商品に拘る必要はありません。むしろ、もっと低コストな投資信託をNISAで積み立てたり、確定拠出年金を活用する等の方法の方が変額保険よりも合理的だと思います。ユニットリンク内の特別勘定(運用商品)の運用関係費用は高いですし資産形成・資産運用には不向きです(死亡保障も目的にしているのであれば良いと思いますが…)。

「65歳1,500万円」というmiyamiya407様の目標に対して、当初の10年間で高額な保険料を払い込んだ上で払済にして、そこから15年間は積み立てなしで運用だけにして…という提案には悪意を感じます。私の印象としては、FPが代理店手数料を稼ぐための設計にしていると感じました。
また、月6.5万円を10年で780万円の払込保険料、それがそこから15年後には1,500万円になっているというのは数字の面でも現実的ではありません。どのようなポートフォリオにしたのか(どの運用商品を選んだか)は分かりませんが、不可能に近いと思います。高いリターンを追及すればそれだけリスクが高くなっている可能性もありますし、損失を被る可能性だってあります。セミナーでドルコスト平均法の紹介があったかもしれませんが、それは積立投資による時間分散ですので、この設計ですと当初の10年間だけの話になります。後半の15年の方が重要になりますが、そのFPは入り口と夢物語ばかり話をしていて、中間の管理・運用や出口に関するアドバイスが疎かになっています。手数料目的で相談者のことは何も考えていないFPの典型だと思います。

私がmiyamiya407様に提案するとしたら下記のような感じになるでしょうか。ご意向など詳細を伺っておりませんのでイメージとして提案しますので、あくまでご参考までに。
今ある貯蓄500万は定期預金か個人向け国債が無難だと思います。必要な時に簡単に現金化できる資金も持っておいた方が安心です。低金利ですので利息は無視して、この資金は65歳時にも500万円であると仮定します。1,500万円という目標を達成するために残りの1,000万円を毎月の収入から準備していきます。
勤務先に退職金制度がないとのことですので、個人型確定拠出年への加入資格がある可能性が高いです。現在の制度としては、掛金は月2.3万円が上限になりますし60歳までしか拠出できません。しかしながら、掛金の全額が所得控除になるので所得税・住民税の節税メリットがあります。また、60歳以降に一時金として受け取る場合には退職所得控除の対象になります(加入期間に応じて非課税枠があり、例えば加入期間20年であれば800万円まで非課税です。)。ですので老後の資産づくり・資産形成としてはこの制度を優先的に活用するべきだと考えます。毎月の収入の中から月2.3万円×20年を年率3%で運用できれば約750万円になります(非課税です)。
残り250万円のつくり方としては…毎月の収入の中から更に追加で月1万円を積み立てできるならそれを預貯金にすれば達成できます。追加での積み立てが難しいのであれば確定拠出年金の運用を積極的にするか積み立てが終了した60歳以降も65歳までは運用し続けるか、または数千円でも積み立てが可能であればNISAで投資信託の積み立てるか…という感じでしょうか。

ザックリとした提案で申し訳ありません。miyamiya407様には色々な選択肢があるということだけでもご理解いただければと思います。また、FP等のアドバイザーにも色々な人がいます。特に相談料が無料のFPには特に気を付けたほうが良いと思います。


長文失礼いたしました。
以上、一つの情報としてお役立ていただければ幸いです。
ご質問やご相談等がございましたらお気軽にお申し付けください。

マネーアドバイザーズトウキョウ株式会社
小川 正之
http://www.money-advisers-tokyo.com/

評価・お礼

miyamiya407 さん

2016/09/22 10:57

ご回答ありがとうございます。
個別相談で、ドルコスト法の説明をされながら、PC画面で、クリックするたびに数字が倍になる様子を見せられ、時間をかけるとこれだけ増える旨を説明されました。
世界中の厳選した株で運営するので、「大暴落することはない、戦争が起きて世界がつぶれない限りない」と言われました。
また個人年金や確定拠出年金はインフレに対応していないと鼻で笑われました。
今となっては、何でその時まるで洗脳されたように信じてしまったのだろうと、恥ずかしく思います。
小川様の様な他のFPの方にも相談して総合的に決めなければいけないことでした。
この件が片付きましたら、また相談をさせてください。

小川 正之

小川 正之

2016/09/22 12:59

miyamiya407様  

この度は、コメントと評価をいただき、誠にありがとうございます。

言い過ぎかもしれませんが、そのような無料セミナーからFPの保険販売への流れは催眠商法のようなものだと思います。しかも説明も滅茶苦茶です。ドルコスト平均法でも損をする可能性はありますし、世界中の厳選した株で運用したとしても大暴落することはあります。また、確定拠出年金もユニットリンク同様に投資信託での運用ができるのでインフレにも当然対応可能です)。個人年金にもインフレ対応可能な商品はあります。

保険会社に連絡したとのことで、miyamiya407様が納得できる結果になることを期待しています。そのFPの説明や勧誘・契約は明らかに問題があるので、ありのままを正確に伝えたら良いと思います。

しかしながら、契約をしたのはmiyamiya407様ご本人ですので、miyamiya407様にも少なからず責任はあります。まだ39歳とのことで老後資金準備を再度考えても十分に間に合います。今後はご自身のご意向に合った方法・商品を合理的に判断できるように多くの選択肢を持つ(視野を広げる)と共に、金融商品の購入や契約をする時には慎重に行なっていただければと思います。

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この回答の相談

生命保険の契約を取り消したい

マネー 生命保険・医療保険 2016/09/20 22:26

とある保険見直し相談の会社が主催する「女性のためのマネーセミナー」に参加しました。
その後、そこで講師をしてくれたFPの個別相談を受け、そのFPが提案してきたアクサ生命のユニットリンクに加入… [続きを読む]

miyamiya407さん (東京都/39歳/女性)

このQ&Aの回答

あり得ない提案に驚きを禁じ得ません。 大泉 稔(ファイナンシャルプランナー) 2016/09/20 22:47
生命保険契約のトラブルについて 森本 直人(ファイナンシャルプランナー) 2016/09/21 15:57

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