対象:新築工事・施工
通気工法
横浜の設計事務所です。
通気工法については建築関係者にも混乱した見解が多く見られ、大変良いご質問かと思います。
通気工法には実は以下の4種類の内容があります。
1 屋根通気
2 小屋裏通気
3 外壁裏通気
4 駆体内通気
これらの必要、不必要(採用、不採用)によって、棟換気や軒下有孔板や通気金物を使い分けます。
すべてを解説するのはこの場では大量過ぎるので、今回の場合の判断に絞って解説します。
発泡ウレタン吹付なので屋根断熱なので、2の小屋裏通気は要りません。
屋根断熱でガルバリウム鋼板屋根の場合、最近のガルバリウム鋼板は遮熱塗装されてる事もあるのと、ことさら計画しなければ屋根通気もないです。
駆体内通気は構造用合板を張り詰める時点で特殊な工作をしないと不可能になりますし、ウレタン吹付の場合は関東近辺ならほぼ躯体内結露の可能性は無くなるので、これも必要なくなります。
従って必要なのは外壁裏通気のみになり、これの役割は万が一壁の裏に雨が廻った時に安全に水を排出する経路という事になります。
この場合は、通気と言うより水の排出経路なのであまり通気の出口という考えは必要なくなるかと思います。
寧ろ有孔板などは、風雨が激しい時には雨の侵入口になったり、準防火地域では火の侵入口となる可能性が出てきます。
通気金物も軒が浅いと雨の侵入口になります。
外壁裏通気は二重バリアの二つ目なので侵入してもある意味大丈夫なんですが、ことさら通気の出口の必要性が薄いときにその危険を冒す必要もない気がします。
というわけで、どうしてもという好きずきの問題になるかと思います。
<あーす・わーくす http://office-ew.com >
回答専門家
- 小松原 敬
- ( 神奈川県 / 建築家 )
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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この回答の相談
はじめまして。
ただいま新築建築中(長期優良住宅)の者です。
現在の家の仕様で変更するか否か大変迷っております。
時間もないこともあり、藁にも縋る気持ちで相談いたしました。
わかりに… [続きを読む]
shinshin5837さん (栃木県/38歳/女性)
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