対象:住宅設計・構造
工事中の窓の追加や変更について
はじめまして。東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
8月末引き渡しで、窓やサイディングの施工が済んでいるとなれば、今は内装工事にエンジンが掛かっているところでしょうか。まだ構造体があらわしの段階ならば、室内は仕上がった状態よりだいぶ暗く感じられます。その場合まだ、内装や家具の色を明るめにする、部屋内が均等に明るくなるよう照明を含め検討する、などの選択肢も残っています。家具の置き場所も大切ですし、現状のまま今後対処できる範囲で納得できるか、ひとまずおさらいしておくと、しっかり判断する上で助けとなりましょう。
さて、工期の延長や費用の追加を覚悟すれば、窓の追加や変更は技術的には可能とは思います。そして耐震壁が絡んでしまうとより大変になることも他の方々のおっしゃる通りです。一方、内装工事に入ったこの時点で窓の追加を持ち出されたら、まずは工務店が良い返事をくれないのも分かります。お盆休みを挟んでの8月末引き渡しに向け、梅雨の雨や湿気を遮断したところで一気に内装をと段取っているでしょうし、防水など基本性能が新築時から補修的な部分を含んだ造りになるのを嫌ったり、9月からの次の現場との関係があったりするかもしれません。設計者も日頃、施主の強い要望でない限り、一旦予定通り正しく施工された部位は、変更不可と心掛けていることと思います。
そう言った事情も念頭に置いていただいた上で、これからの暮らしにとってベストな選択に向けて、丁寧に工務店にご相談されることをお薦めします。
以上、多少なりともご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 大沼 徹
- ( 東京都 / 建築家 )
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
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