１人雇うとおおよそ給料の２～３倍の売上高が必要となります。

tttさんこんにちは。
ご質問は、放射線技師を１人雇うためには、何人の外来患者数が必要なのかということですね。いただいた情報だけでは、何人の外来患者数が必要なのか正確な判断はできません。私の考える仮説も踏まえ、採用に対する考え方などを回答させていただきます。

一般的に人を１人雇うと、その人に係る給料の２～３倍の売上高が必要と言われます。給料以外にも社会保険料や福利厚生、退職金、管理費などが発生するためです。厚生労働省の調査によると、放射線技師の平成２６年の平均年収が５２６万円となっておりますので、およそ１,０００万円～１,５００万円の売上が必要となります。

TKCの平成２７年４月－６月経営指標の無床診療所の労働分配率を見ると６５.７％となっています。労働分配率は、簡単に言いますと売上から材料費などを引いた付加価値に対する人件費の割合です。tttさんの業種は人件費の比率が高い業種となります。
また、放射線や磁気装置を用いた検査や治癒は医師または放射線技師でないとできない決まりがありますが、準備を看護師などその他スタッフが行い、最終的に医師がボタンを押せば良いとなっています。tttさんのクリニックは、MRIやCTが無いことから、レントゲンなど通常スタッフで準備ができる内容が比較的多いと考えられます。

以上の事から、tttさんのクリニックでは、現在の売上高、財務状況、業務内容を踏まえ、通常のスタッフよりも年収の高い放射線技師を雇わないと判断されているのではないでしょうか。
一度クリニックの財務状況を確認してみることや、直接税理士の方に質問してみても良いと思います。
tttさんの今後ますますのご発展とご健勝を心よりお祈りいたします。

参考：放射線技師平均年収
http://nensyu-labo.com/sikaku_sinryou_housya.htm

参考：TKC経営指標（平成２７年４月～６月）
http://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/