対象:エクステリア・外構
新居の高齢者対応全体の中でお考えになってみては?
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はじめまして。東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
Taiyakisanさまがこの先ご判断されるにあたっては、屋内の階段、廊下、玄関から外階段、駐車場も広さや勾配まで、新居の高齢者対応全体の中でどうお考えになるかが鍵になるように思われます。例えば屋内階段をあえて緩傾斜で設計しているのであれば、外階段もそうしなければ不釣合いですし、駐車場の勾配も急になってくると、高齢者的には車のドア開閉が重くなったり、座席が傾いて乗降しにくいなど影響がでてきます。
屋外階段の一段高さ(蹴上:けあげ)15cmは、健常者向けでもひとつの目安です。人間の感覚の不思議で、屋外では道幅、階段、傾斜など、広く緩くなって屋内と同等に感じるためで、駅の階段などが典型例です。一方住宅の屋内階段は、特に高齢者対応しない場合、建物の基準グリッドとの関係で蹴上は20cm前後となりがちです。
駐車場勾配7%は、公共施設玄関前によくある傾斜路をイメージしていただくと良いかもしれません。屋外傾斜路の勾配は1/15以下(≒6.7%)という法律の薦めがあり、公共施設はそれに従っていますので。斜めであることはしっかり感じる勾配です。一方、外構業者さんの「然るべき勾配」は、駐車場が道路から直角として文中の数字から逆算してみると2%程度のようですね、水はけに支障無い範囲でほぼ水平に感じる勾配です。
現地や図面を見ないでは確たることは申し上げられませんが、15cmか7%のどちらか二者択一という判断だけでなく、両者の妥協的数字を探ったり、駐車場の道路際だけ少し急にして停車部の勾配を緩くするなど、工夫の余地は残っているように感じます。駐車場の巾や長さも含め、高齢者対応として現状で出来ることと出来ないことを再整理する機会とされてはいかがでしょうか?
評価・お礼
taiyakisan さん
2015/03/31 21:44
ありがとうございます。
屋内の階段は、高齢者向けに変えてもらい。
扉もなるべく引き戸にするなど気をつけてもらいました。
なので玄関の階段もなるべく低くしてもらいたかったのですが。。。
バランス難しいですね。
大沼 徹
2015/04/01 00:23
taiyakisanさま、返信と評価をありがとうございます。屋内も高齢者にだいぶ配慮されたとなれば、なおさら残念悔しいところとお察しします。
先の回答を一部訂正させていただきます。駐車場が道路と直角で奥行きが5~6mと仮定すると、奥を15cm程度上げて7%勾配になるとすれば、駐車場はすでに4~4.5%とやや多めに勾配を取る想定かもしれません。ちなみに駐車場が道路と平行で巾3m程度なら、奥を15cm程度上げて7%勾配となるなら、今の想定は2%勾配くらいと予想されます。いずれにせよ図面を見れば、本当に階段を増やせないかを含め一発でわかるところ、「想定」「予想」を重ねた上でしかお話しできず、回答する側としても何とももどかしい限りです。
ポイントに限ってご相談を受けることも可能です。もしよろしければお試しでご連絡ください。この機会、ピンチがチャンスとなってtaiyakisanさまにとってより納得いく家造りとなりますように。
回答専門家
- 大沼 徹
- ( 東京都 / 建築家 )
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
現在、新築工事中です。
ハウスメーカーさんに玄関ポーチ、階段まで建築してもらいます。
玄関の階段の下から外構業者に駐車場をつくってもらいます。
玄関の階段は3段で1段階の高さが15cmで設計され… [続きを読む]
taiyakisanさん (神奈川県/39歳/女性)
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